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Posted by あしたさぬき.JP at

2008年08月12日

欲(ほっ)する。

今日も夏のよい天気です。日差しがまぶしい一日…。 
私は普段、高松ウインドシンフォニーにも在籍しているので、演奏会が近づいてきたり、行事が立て込んできたりすると吹奏楽三昧となります。吹奏楽のバンドにどっぷりつかっていると、いつものようにアンサンブルの練習をすることすらもままならなくなります。、人間不思議なものでできなくなってくるとやりたくなるものです。
 甘いものが太るとわかっていてもほしくなる、タバコをやめようと思ったとたん最後の一本がほしくなる(最後の一本を何本もすってたりするんですが)、外で長期滞在すると家が恋しくなる、などなど、いろいろです。別名、依存症とも言うのかもしれません。もっというと、禁断症状というやつなのかも知れません。また、体が不足しているものを欲しているのかもしれません。
 とにかくソプラノサックスにしばらく触ってないことにも気づき、アンサンブルがやりたくなってきました。アンサンブルの演奏会のこともちっとも進んでいないこともあるのですが。
そこで今日の一枚です。





ザ・トルヴェール・クヮルテット
Apollon(アポロン音楽産業) APCE-5133

このCDはトルヴェール・クヮルテットのファースト・アルバム。私はこのアルバム、今でも傑作だと思っています。残念なことにアポロンは現在消滅した会社なので、このCDが今でも手に入るかどうかは不明です。(確か初期の須川氏のCDもアポロンからリリースされていたと記憶していますが、今はそのアルバムはどうなっているんでしょう?)多分、どこかのレーベルが買い取って再販されているとは思うのですが。ちなみにこれ以降、トルヴェールの演奏は主に東芝EMIから発売されるようになっています。
 久しぶりにこのCDを聞いてみました。トルヴェールの演奏としても若々しさが伝わってくるような演奏でうす。路線が変わったと言う意味ではないのですが、今のトルヴェールの響きや表現とは若干違いが見られたりもします。デザンクロは攻撃的な面と協調的な面を描き出しているのは見事としかいいようがありません。私はデザンクロは今でも今でもでファイエ氏の四重奏団の演奏が最高だと思ってやまないのですが、この演奏はまた、違った演奏としてすごいと思っています。プロにとっても難曲のシュミットも曲の構造を見通しよく表現してあり、正確にそして、柔軟に表現されていると思います。当時としては珍しかったピアノ+サクソフォーン四重奏というスタイルの「ポーギーとべス」もすばらしい演奏で聞かせてくれます。
 個人的な意見としては、後の「デュークエリントンの時代
から」に収録されているデザンクロよりはこちらのほうが好みです。もちろん「デューク~」の方が録音はかなり後なのですが、こちらの方はサウンドが少々シャープに傾きすぎている気もします。もちろん録音の違いもあるのかもしれません。とはいえ、どちらもすばらしい演奏には違いありません。
 サクソフォーンという楽器を手にしたことのあるすべての方、サクソフォーンの魅力が知りたいと思う方に是非聞いていただきたいオススメの一枚です。

  

Posted by のりくん at 19:32Comments(0)今日の一枚