2008年07月26日

高校野球嫌い。

暑い夏が続いています。太陽がガンガンに照り付けています。
 さて、私の嫌いな高校野球の時期が始まっています。私はちょっとした事情により、高校野球が大嫌いです。前にも言いましたが、高校野球をやっている高校生に特に恨みがあるわけではありません。(正確に言えば多少ありますが)テレビで高校野球が放映されることにも大反対です。高校時代、がんばっているのは何も高校球児だけでは無いということです。私がテレビ放映から受ける印象は高校球児がさも、一番がんばっているような報道のされ方です。
 どうも世間の高校野球に対する風潮は好きではありません。極端な話、私が経営者なら高校野球を経験した人間を雇用したくないほどです。それは本人がどう、ということではなく世間の高校野球に対する一般的な風潮が嫌いだからです。
 まあ、この好き嫌いに関することは多分に私の高校生時代の体験が影響しているのではないかと思いますが、それに関してはあまり多くをここでは語りません。
 世の中には嫌い、というまででは無くても、なぜかあまり好きになれない、というものがあると思います。それとどうやって折り合いをつけるかも大切ですが、やはり、嫌いなものを好きになるというのは無理が大きく、なかなか実現できない理想論のような気がしています。
そこで今日の一枚です。



高校野球嫌い。


イベール/管弦楽作品集
指揮:佐渡 裕
ラムルー管弦楽団
NAXOS 8.554222

このCDは佐渡裕氏の指揮による、イベールの管弦楽曲集です。佐渡裕氏といえば、京都市立芸術大学を卒業後、故レナード・バーンスタイン、小澤征爾らに師事した人です。特に巨匠バーンスタインの最後の弟子とも言われています。日本で初めての国際教育音楽祭としてバーンスタインが創設した「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」ではバーンスタインを補佐し、横浜公演の時に急病のバーンスタインに代わってロンドン交響楽団とPMFオーケストラの合同オーケストラを指揮して絶賛を浴びています。また、故レナード・バーンスタインを記念して開催された「第1回レナード・バーンスタイン・エルサレム国際指揮者コンクール」で優勝し、「レナード・バーンスタイン桂冠指揮者」の称号を授与されています。実はこの佐渡裕氏はもとは指揮者ではなくフルート奏者を目指していたようです。私の高校の先輩が大学で同級生だったらしいのですが、その方が言っておられました。
 イベールの曲はまだまだ日本人にはなじみが薄い曲が多いようですが、私は結構好きな作曲家です。このCDにはバッカナール、デヴェルティメント、祝典序曲、海の交響曲、交響組曲「寄港地」が収録されています。私は、「海の交響曲」はこのCDを手に入れるまで聞いたことがありませんでした。イベールといえば、サックスを吹く人にとっては、やはりコンチェルティーノ・ダ・カメラを思い浮かべるかもしれません。
イベールの作品の中でも、「寄港地」は、色彩感豊かででいい曲だと思います。吹奏楽でも取り上げられたりします。
 で、このCDナクソスから出ているのですが、私はナクソスと言うレーベルがあまり好きではありません。ひとつにはあまりにも演奏にあたりはずれが多すぎる、ということ。もうひとつにはオーディオ的言って、録音の度にエンジニアが変わる、ということはナクソスらしい音作り、というものが希薄、ということです。世界で埋もれた指揮者や、演奏家を起用し、廉価でCDを販売する、というコンセプトにはすばらしいものを感じますが、それがゆえにポリシーの無い録音が多い気がするのも事実ではないでしょうか。まあ、これも考え方次第ですし、好みの問題ではありますが。
 さて、演奏のほうはいかにもフランス・オケらしい少し線の細いやわらかい演奏です。ただ、佐渡裕氏は、指揮を見てもわかるように、かなり情熱的な表現をする部分がある指揮者のようなので、それが感じられる部分もあります。ただ、部分的には表現があまりにストレートに感じられる部分もあり、少し残念ですが、それが若さのいいところなのかもしれません。
 イベールの音楽を聞いてみたい方、佐渡裕氏の指揮の演奏を聞いてみたい方にオススメの一枚です。


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この記事へのコメント
僕も、高校野球は嫌い、とまでは思ったことありませんが、変な感じがして仕方がないことがいくつかあります。

なぜ自分の出身校でもない、地元の代表校を応援できるのか・・・甲子園にほど近い地域の出身だからそう思うのかもしれませんが、地元の代表校ならばいろいろと嫌な思い出を抱えている人もいるはず。また、同じ県でも離れている地域の代表なら在学中、卒業後を問わずその学校の生徒と一度も口を利いたことのない人が大半では?

それからもっとびっくりするのは夏の各地方大会での参加校数の地域による大きなばらつき、これは、選挙での『一票の格差』にもたとえられることがありますが、母集団に数倍もの差がある中で選ばれた代表同士が対等に対戦するシステムは、どの地域に生まれ育った選手にも公平な機会を与えるという教育的配慮である一方で地域によっては著しい不利をこうむるという社会の現実を容赦なく見せつけられる、という矛盾は免れないように思います。
Posted by 阪神人 at 2013年07月31日 17:48
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