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Posted by あしたさぬき.JP at

2008年01月12日

異端派か正統派か。パート2。

この記事は2004年3月27日の記事を加筆修正したものです。

 先日、街を歩いていると、とある会話が聞こえてきて少し気になりました。何気ない学生さんの会話なのですが「○○はアリでしょ。○×は無いけどねー。」因みに○○とか、○×のところには人名が入ります。
色々、表現はあるかと思いますが、イケてる、イケてない、あるいは、アリ(あえてカタカナ表記)、無し、と言う言葉は、どうやら最近、自分の枠当てはまるか当てはまらないか、あるいは、自分の感性として許せるか許せないかと言う表現になっているようです。
まあ言葉は時代によって表現が変化していくものですし、わたしごときが乱れた日本を憂い悲しむ立場でもないのですが、問題は、ニュアンスを伝えるべき言葉を全て割愛して、アリ、無しや、イケてるイケてない、と言う表現で伝えようという部分のような気がします。仲の良い友人や仲間としゃべってる時は良いのですが、そのうち読書感想をしゃべる時まで「エリス(舞姫)は、私的にはナシだと思います。」やら、「ヤマアラシ(坊ちゃん)は、俺的にイケてないと思う。」などといわれるようにならないことを祈るばかりです。
このような表現は最初は異端だったと思うのですが、いつのまにか普及してしまったようです。確かに人間、楽につかえる言葉や曖昧な表現を好みますので、広がるのは早かっただろうなと思いますが。果たして、今の日本人にとっての、正統派とは言わないまでも、正しいスタンダードな日本語とは、どんなものなのでしょう。ましてや、こんなことを書いている私は異端?正統?アリ?無し?。
さて、そんなところで今日の一枚。

イエスタデイ~クラシックミート・ポップス/
ベルリンフィル12人のチェリスト達
アーリン・オージェ(ソプラノ)
ワーナーミュージックジャパン(テルデック) WPCS-21042

このCDは、先日紹介した東京中低域のところにも書いたあの、ベルリンフィル12チェリステンの演奏。内容はバッハのフーガの技法からヴィラ=ロボスのブラジル風バッハ、さらにはビートルズまで、と言う幅広いもの。どちらかと言うと、ファミリー向けの演奏会や、高校生の定期演奏会のような曲目かもしれません。当然ですが、基本的に演奏は全てチェロです。この中のブラジル風バッハ第一番は、以前(といっても随分前)、乗泉寺吹奏楽団のサクソフォンアンサンブルが編曲し、SAX8重奏で、全国大会で演奏していました。私も、自分の所属するアンサンブルで1楽章を演奏してアンサンブルコンテストに出たことがあります。(結果は聞かないで下さい)
 演奏は、さすがベルリンフィル、チェロらしい美しいく豊な音色と、チェロらしからぬテクニックと精緻なアンサンブルを聞かせてくれます。ただ、残念なのは録音が今ひとつ。1977からの録音なので、そんなに悪い録音では無いのですが、なぜか録音された音のレンジが狭い感じがします。私の想像では、LP用にマスタリングされたテープをあまりリマスタリングなしでそのままCD用に流用したからではないかと思います。
 しかし、録音のことを差し引いてもすばらしいい演奏です。その他ウエストサイドストーリーからマリアなどや、ハンディのセントルイスブルースなども収録されていますので、聞きやすい一枚です。尚、最近ベルリンフィルの12チェリステンはポップス系のアルバムもいくつかリリースしています。興味のある方はそちらもどうぞ。
 チェロの音色の好きな方や、クラシックにを敬遠しがちなJAZZ好きな方、クラシック初心者の方にもオススメの一枚です。
  

Posted by のりくん at 17:06Comments(0)今日の一枚

2008年01月11日

最近の。

この記事は2004年3月26日の記事を加筆修正したものです。


さて、今でも日曜日の朝に仮面ライダーが放映されています。仮面ライダーといえば私の世代だと、V3(これは再放送かな)、アマゾン、Xライダー、ストロンガーなんかが世代だったりします。最近の仮面ライダーは子どもだけでなく主婦層、つまりチビッ子のお母様方もターゲットにしているらしく、それなりにイケ面系のライダーが登場し、単純なサイボーグではなくバイオテクノロジー云々とか、異次元がどうとか言う話題もあり、悪役ライダーまで登場し、人気になる状態です。 
 私としては、仮面ライダーはもっとわかりやすくいい者、ワル者がはっきりした勧善懲悪な作りにしてほしい希望があるのですが、複雑な世の中、そうもいかないらしいです。
 戦隊もののクライマックスに巨大ロボが登場するようになったのはロボットのおもちゃを販売するためだったとか。仮面ライダーにイケ面系の人が多く登場する設定にしたのも、主婦層を視聴者に取り込む目論見が見え隠れします。まあ、楽しんで見るぶんには一向に構わないのですが、子どもそっちのけで仮面ライダーに入れ込んでいるお母様がたを見ると、自分の国の文化の幼さに嘆きを感じてしまうこともあります。
 コマーシャルも最近はこじゃれたものが多く、昔のように商品名を連呼することが少なくなりました。イメージとして自然に人の意識に働きかけるものや、おもしろい作りにして印象付けるものが多い気がします。コマーシャルを当てにして商品を買ったことは最近あまり無いのですが、それなりにコマーシャルだけ見ても楽しめたりします。
さて、そこで今日の一枚。

Niagara CM Special/Niagara CM Special
大瀧詠一
Sony Records (Niagara Records)SRCL3215

 このCDは平たく言えば大瀧詠一氏プロデュースあるいは作曲のCMソング集。といっても最近のものではなく70年代から80年代にかけてのものです。最近、大瀧詠一氏の「君は天然色」がキ○ンの○茶のコマーシャル(松島菜々子のバックで流れているものです)に使用され、ナイアガラ世代の方は懐かしいと思われたはず。あの、キリ○の生○に使用されている曲のオープニングを聞いてあれ?と思った人がいたら、それは大瀧詠一フリークか、インスタントラーメンファンの30代以上の人。あのオープニングの一部は出○一丁というインスタントラーメンのコマーシャルに使われていたものと同じサウンドの作りになっています。(「♪育って育って育ち盛りー育って育ってたーべー盛り、育ち盛りはたーべー盛り、胡麻の健康、あーらよ出前○○ー」と言う歌詞です。)それもそのはず。あれは大瀧詠一氏による曲。因みに最も有名な「あーらよ出前○丁ー」の部分だけはは浪花のモーツアルト、キダタロー氏のものです。
 もちろん、このCMもこのCDに収録されています。この他、懐かしい三ツ矢サイダーのCMなども聴けます。最近のようにタイアップ曲としてシングル化ということがほとんど無い時代の曲もあって純粋にCMソングだったりする曲がほとんどです。
 生茶のCMが懐かしく感じた方、懐かCMを、聞きたい方、70年代から80年代にTV世代だった方にオススメ。
  

Posted by のりくん at 20:03Comments(0)今日の一枚

2008年01月10日

思い出。

この記事は2004年3月25日に書かれた記事を加筆修正したものです。


新年、明けて既に10日。冬休みも終えた中高生の一団が、通学に自転車をこいで通り過ぎるのを見ながら、過去の思いに一瞬浸ってしまいました。若かりし頃を思い出すようになるのはもう年のせいなのでしょうか。思い出にすがって生きるのは良くないのでしょうが、思い出を大切にして生きていきたいとは思います。閑話休題。
さて、今日の一枚です。

ドボルザーク/弦楽四重奏曲第12番(第6番)ヘ長調
《アメリカ》
スメタナ四重奏団
日本コロムビア(DENON)OX-7152-ND

そう、これは紛れも無くレコード。CDではありません。ただ、当時DENONが開発したPCM録音の機材を使用した、デジタル録音です。
ただし、レコードなのでアナログプレーヤーでしか再生できません(笑)このディスクは私が高校生の時にアンサンブルコンテストで「アメリカ」を演奏することになったとき毎日のように聞いていたもの。今でも、この曲を聴くとあの頃が思い出されます。ただし、購入はそれより前だったと思います。サクソフォーンの楽譜は坂口新氏の編曲によるものでした。当時、ソプラノサックスには、最高音の上のG音がかかれていて、メンバー一同驚愕を覚えた記憶があります。ただ、楽譜には親切にも運指が記載されていました。時代を感じます。
 演奏は、スメタナ四重奏団の日本公演のときのライヴ録音です。イメージとしては、ライヴ録音らしい緊張感と、美しく、しなやかな表現を感じられるものです。ただ音調は、多少ダークで落ち着いた色彩で、最近のクヮルテットに比べて現代的な明るさと言うか、クリアーで繊細な感じよりはマットで温かでダークな感じです。
そして、音楽に非常にまじめに取り組んでいる印象を受けます。
といっても、快活な部分はきちんと快活に、明るい部分はきちんと明るく聞かせてくれます。
 これから、弦楽クヮルテットを聞いてみようと言う方などにオススメの一枚です。ただし、レコードのため入手は困難。おそらく、CDで再販されていると思うのですが、私もまだ確認はしていません。
  

Posted by のりくん at 20:51Comments(0)今日の一枚

2008年01月09日

実は二代目。

この記事は2004年3月24日に書かれた記事を加筆修正したものです。


 さて、私が高校生になったとき初めて自転車通学というものを体験したのですが、そのとき、4月が雨ばかりでうんざりしたことを今でも覚えています。当時乗っていた自転車は乗りつぶしてしまい(ギヤがちびて回らなくなりました)ましたが、数年前、とあるきっかけで自転車を買いました。今はその自転車に乗っています。最近はあまり乗っていませんが…。
 買い替えといえば、昨日、少し書いた私のソプラノサックス。実は2代目なのです。初代の楽器は国内最大メーカーのYAM○HA製でした。今の楽器が気に入って買い換えたのですが、訳合ってその楽器は地元のとある高校の吹奏楽部に嫁に出しました。本当は手元においておきたかったのですが、なにせ、そこまで裕福ではなかったので、下取りに出すしかなかったのです。その後かなり時間がたってから、今使っている楽器と同じ機種のものをあの、本多俊之氏が愛用していると言うことなども知りました。楽器を買った時には誰が使ってるかなどは私には関係なく、自分が良いと思うかどうかが問題だったのです。でも、本多俊之氏と同じ楽器を持っていることがちょっと嬉しくも思います。
さて、そこで今日の一枚。

SYMBIOSIS(シンバイオシス)/本多俊之
synergetic soundtracks by TOSHIYUKI HONDA
From The movie of JUZO ITAMI
東芝EMI TOCT-5726

このCDは伊丹十三監督作品のサウンドトラックの抜粋を集めたような形になっています。あげまん、マルサの女、マルサの女2のサウンドトラックから収録されています。実は、マルサの女という映画を私は長い間見たことがありませんでした。本多俊之という方の名前ををはじめて知ったのは、ニュースステーションのテーマを吹いていたときです。たしか、一度、番組に登場して、テーマを吹いていた画面を見た記憶があります。
 本多氏の音はjazz、フュージョン系にもかかわらず、美しい音だと感じてしまいます。おそらく、技術的にも非常にしっかりしたものをトレーニングし、もっていらしゃると思うのですが、アドリブソロや、作曲された曲を聞くとやっぱり天才だー。と感じずにはいられません。ある曲のアドリブソロを耳コピしてやろうとしたのですが、何とか音は取れたものの、それ自体指が回らない。楽譜があっても練習をかなりしないと私には吹けません。いや、練習しても吹けないかもしれません。そのぐらい凄いです。
私が大好きなアーティストの一人です。ソプラノの音も大好きです。
上質なJAZZ、美しい音(上手く表現できませんが)と、しっかりとした技術に裏付けられた演奏です。
映画好きの方をはじめ全ての人にオススメの一枚です。(ただ残念ながら、中古でも手に入りにくい一枚です。)

  

Posted by のりくん at 19:32Comments(0)今日の一枚

2008年01月08日

ローランドR-09



先日、ローランドのR-09という録音機材を購入しました。コンパクトなマイク内蔵型のICレコーダーのようなものです。SDカードに記録します。
コンパクトといっても、最近のICレコーダーのように極端に小さいものではなく、音質を優先しているので、多少の大きさはあります。タバコの箱より一回り大きいくらいでしょうか。

MP3とWAVデータでの録音が可能なことと、16bitだけでなく、24bitにも対応しているので、高音質での録音が出来ます。ちょっとした演奏会ぐらいならば、この録音機でも十分と感じられる音質。しかも、SDカードからPCに直接データを転送できるので、編集の時も手軽に出来ます。

買った目的は、練習を録音し、その反省材料に使おうというものです。先日来、自分の練習を録音していますが、自分の演奏のまずさに吐き気をもよおしそうになるぐらい、高音質でしっかり録音できています。

そこで今日の一枚。

セルジュ・チェリビダッケ指揮/シュトゥットガルト放送交響楽団
ラヴェル/ダフニスとクロエ
「ダフニスとクロエ」第2組曲
組曲「クープランの墓」
ラ・ヴァルス
ユニバーサルクラシック POCG-10278

チェリビダッケ&シュトゥットガルト放送交響楽団の演奏。チェリビダッケなので、勿論ライブ録音です。「クープランの墓」が収録されています。チェリビダッケらしいゆったりとしたテンポで、細部にいたるまでしっかりと作りこまれた演奏です。ただ、以前に紹介したアンセルメ/スイスロマンドの演奏に比べると、立体感が乏しい気もします。これは録音のせいかもしれません。アンセルメの方は、DECCAの超一流のエンジニアが録音の目的のために録ったものに対してチェリビダッケはライブの一発勝負です。細部の緻密さはライブにも関わらず、チェリビダッケの方が一枚上手かもしれません。フランスらしい洒脱さはアンセルメのほうに軍配かも。一緒に収録されているラ・ヴァルスはフランスものというよりもドイツ的なワルツの印象を受けます。緻密なライブでの録音を楽しみたい方にオススメの一枚です。

  

Posted by のりくん at 23:31Comments(0)今日の一枚

2008年01月07日

異端派か正統派か。

この記事は2004年3月22日に書かれた記事を加筆修正したものです。 


 話は以前、東京に行った時の話になりますが、ヤナギサワクロシュにて、シルバーソニックのアルトサックスを試奏させてもらいました。当時、何を隠そう、私のアルトサックスは7、8年前にオーバーホールして以来、ほとんど調整と言うものをしていないので、現在かなりのガタがきていました。キーノイズ出まくり、音程最悪、音によっては音抜け最悪というつまりは全体的に最悪な楽器と化していました。先日、やっとのことでオーバーホールに出しましたが…。新しい楽器が欲しいものです。予算はありませんが…。ソプラノはヤナギサワ製のシルバーソニックを気に入って使っているので、アルトも次はシルバーだ!と思っているので、試しに一度吹いてみたくなり、東京に行くついでに試奏を依頼しました。しかし、私の周りではヤナギサワユーザーが比較的少なく、また、シルバーソニック使用者が私だけと言うこともあってかなり異端視されたりします。アルトはセルマーユーザーなのですが、マウスピースはバンドーレン(事情により、セルマーに戻しましたが、)使用、リガチャーはマルタンシャヌーと言う誰も知らないようなメーカー、リードはバンドーレンの4番使用と、他の人から見るとかなり異端の道を進んでいます。(わからない人、マニアックな話ですみません)しかし、私は決して異端だとは思いたくないのです。確かに珍しいことをやっていますが、目指すものは他の人と大して変わりありません。ただ、やり方、進んでいる道が少し違うだけなのです。もちろん、他人に迎合せず、自分の良いと思うものはこれからもどんどん採用していきたいと思っています。正統派と言いますが、本とは最終の到達点が正統であれば、やり方は異端だっても最後は正統派になりえると思うのですが。そして、異端が次の時代をつくり、正統派となることも良くあることのような気もします。
長々、ゴタゴタと書いてしまいましたが、さて、そこで今日の一枚。

東中/東京中低域
水谷紹、吉田隆一、後関好宏、松本健一、鬼頭哲、田中邦和、上幸一郎、川口義之、小田島亨、鈴木広志、
真鍮レコード SCR-001

このCDは中低域、その名の通り、バリトンサクソフォーン11本による演奏。一流のジャズバリトンサックス奏者による共演です。私のイメージとしてはベルリンフィルの12チェリステンのサックスでなおかつジャズバージョン、といったところでしょうか。この東京中低域はアルバムを現在4枚リリースしており、これはその2枚目のアルバム。モノクロのペーパージャケットに入ったCDです。
バリトンサクソフォーンという楽器は吹奏楽の世界ではどちらかと言うとチューバなどの付属品、バスクラの邪魔をする楽器、などと思われがちですが、実はアルトサックスに負けない機動性と木管、金管、アンサンブル、ソロ、どれにも対応できる多様な音色と双方を持っている楽器なのです。
 一見、グロテスクな音を想像しがちですが、意外にポップで軽やかな音を聞かせてくれます。確かに音域は狭く常に低いところでなっていますが、それが、グロテスクさよりも味となって不思議な雰囲気を作り出しています。バリトンサックスが決して伴奏楽器ではなく、ソロ楽器でもあることを思い知らされるCDでもあります。
私のお気に入りはキャラバン。jazzでよく耳にするこの曲も東京中低域にかかるとすさまじい物になります。
バリトンサックスを吹いている方は必聴、ピアノレス、パーカスレスなjazzアンサンブルを聞いてみたい方、低音マニアな方にもオススメな一枚です。
  

Posted by のりくん at 23:46Comments(0)今日の一枚

2008年01月06日

是非、置いてください。

この記事は2004年3月20日の記事を加筆修正したものです。


以前、知人の結婚式で、東京に行った時のこと。
 あれもこれもやってしまおうという計画の下、楽器の調整にと、ヤナギサワクロシュにソプラノサクソフォーンを下げていきました。勿論、結婚式で楽器は使いません。持っていったソプラノサックスも、思っていたよりはひどい状態ではなかったらしく、ヤナギサワクロシュの方にしかられること無く、無事調整。銀座山野楽器とヤマハ銀座にも寄って少しCDと、楽譜を仕入れて帰ってきました。
羽田から新宿までのJR乗換えがよく理解できず、ちょっと青くなりましたが、待ち行く人が意外にも親切な方で、救われました。人の温かさにちょっと触れた瞬間でもありました。
でも、住んでいる人には申し訳ありませんがやっぱり東京はゴミゴミしたところです。鼻炎持ちの私は一発でやられてしまい、2日目の夜に我慢できず、鼻炎薬を買うハメに。中野の駅前の商店街を鼻炎薬を探してさまよっていました。香川に帰ってきたときに出た言葉は、「やっぱり我が家が一番」でした。(笑)
 知人の結婚式に主席しに来たのに、他の目的の方が重要なような気分の自分にちょっと苦笑いしてしまいました。
でも、東京というところは凄いところです。同じ日本だと言うことを忘れるような感覚にとらわれたりもした3日間でした。
さて、今日の一枚。

彦坂眞一郎/バラード "即興への軌跡…!"
彦坂眞一郎(アルト・サクソフォン)東井美佳(ピアノ)、
高桑英世(フルート)、三枝俊治(コントラバス)
マイスターミュージック MM-1017


このCDは、トルヴェール・クヮルテットのメンバーでもある彦坂眞一郎氏によるソロアルバム。非常に美しく、作品に真摯に取り組んでいる雰囲気が伝わってくるような演奏です。日本初録音の曲も数曲収録されています。私のお気に入りは1曲目の「月の光」と、フィルウッズのソナタ。しっかりとした輪郭なのにもかかわらず、柔らかくしなやかな音色には感動を覚えずにはいられません。残念なのは銀座山○楽器に彦坂氏のCDで、このCDだけが置かれていなかったこと。。(私は彦坂氏のCDは全部持ってますが。)
 単に品切れだっただけなのか、人気で売れてしまったのか。たくさんの人に聞いて欲しいすばらしい演奏と、音楽だと思います。銀座○野楽器さん、是非置いて下さい。
曲目は、
フォーレ:歌曲「月の光」Op.46-2
プラネル:プレリュードとサルタレロ
トマジ:バラード「日本初録音」
荻野清子:たとえば風に吹かれた柳のように(委嘱作品)
佐橋俊彦:ジェントル・グッバイ(1991年彦坂眞一郎氏に捧げる)
荻野清子:オンリー・ジョーク (彦坂眞一郎氏に捧げる)
フィル・ウッズ:
アルト・サックスとピアノのためのソナタ「日本初録音」
ケックラン:ジーン・ハーローの墓碑     (フルート、サクソフォンとピアノのためのロマンス)「日本初録音」
R.シュトラウス:歌曲「モルゲン(明日!)」Op.27-4

と言うもの。決して、耳慣れた曲ばかりではありませんが、それを感じさせない、すばらしい演奏です。
サックスを演奏する全ての人々、また、上質の音楽に浸りたい方にオススメの一枚。

  

Posted by のりくん at 20:05Comments(0)今日の一枚

2008年01月05日

世代なのか、マニアなのか。

この記事は2004年3月19日の記事を加筆修正したものです。


 以前、サクソフォーンアンサンブルコンサートの曲決めを私の自宅で行ったときのこと。そのときに、私の持っているCDを聴いて曲を確認していたのですが、あるCDを聞いたときの一人、メンバーの通称イエロー氏の発言。(方言が多いので標準語に近い状態で書きます。)「このCDは、好きな人にはいいけれど、もし、彼女とかがいて、彼女が遊びに来た時に、ほら、このCDいいだろ、凄いだろ、といって延々聞かせたら、…なCD」。
この発言の根拠は、あまりにマニアック、ということらしいのですが、そこで今日の一枚はそのマニアックな一枚。いやいや、マニアックでもないと思うのですが。多分、このCDを聴いて喜ぶのは世代のためだと思うのです。
何はともあれ、今日の一枚。

ウルトラマンシンフォニー
日本フィルハーモニー管弦楽団
Ayers AYCM-664

このCDはもちろんあのウルトラマンシリーズの主題歌をオーケストラに編曲して演奏してしまおうと言う企画。
ウルトラマン世代にとってはたまらない企画ですが、言われてみれば特に世代じゃない女性にっては全くといって興味の湧かない代物かもしれません。でも、オーケストラの曲として聴くにしても十分な演奏と、曲作りではないかと思います。ただ、やっぱり、ウルトラマン世代の人の方が喜びを感じられるものかもしれません。
ウルトラマンのうたをはじめ、ウルトラセブン、タロウ、レオ、エース、帰ってきたウルトラマン、ザ・ウルトラマン、ウルトラマン80、少し最近の曲になると、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンティガ、ウルトラマンガイアなどの曲が収録されています。もちろん全編、和田薫氏と服部隆之氏による編曲によるオケバージョン。
 編曲も、原曲を意識したものから、がらっと印象の違うものまで様々です。私のオススメは、1曲目、少し神秘的に始まるウルトラマンのうた~序曲~と、最後のウルトラマンのうた~シンフォニックマーチ~、10曲目のウルトラセブンのうたです。
昭和40年代、50年代が懐かしい世のお父さん方にオススメの一枚です。
  

Posted by のりくん at 21:28Comments(0)今日の一枚

2008年01月04日

渋い好み。

この記事は2004年3月18日に書かれた記事を加筆修正したものです。

 最近、そうでもなくなってきましたが、私は、よく人に「変わったやつ」と評価していただけることが多いようです。それはそれで、個性のある人間と言う評価だと思っているのですが、どうでしょう。昨日、甘味物の話題を少ししましたが、その他にも食の嗜好があって、それが人には変わって見えるらしい。最も今のことではなくて過去のことなのですが。
 小学校に上がる前から、ナマコと、セロリを好んで食し、さらに牡蠣フライを絶品と思って食べていた私は果たして変わり者なのかどうか。人に言わせると、年齢にしてはかなり渋い好みのようですが、誤解してはならないのは、私がハンバーグステーキやスパゲッティー、カレーなんかも大好物だったことです。つまり、普通だったと、自分では思っているのですが。
さて、そこで今日の一枚。

TIME OUT(タイムアウト)
THE DAVE BRUBECK QUARTET
(デイヴ・ブルーベック・カルテット)
COLUMBIA(COLUMBIA JAZZ REGACY、輸入盤)CK65122

このCDは、皆さんもよく耳にしたであろう名曲、テイク・ファイヴ
が収録されています。私はがこれをはじめて聴いたのは中学生の頃。もちろんLPレコードでした。あの、ポール・デズモンドのなんともいえない響きのアルトサックスと、ブルーベックのピアノを聴くことが出来ます。このアルバム以降、ブルーベックカルテットの曲には変拍子的な表現の曲が増えていきます。次作のテイク・テンのアルバムは、このアルバムよりも完成度が高いと評されますが、それだけに初心者には敷居が高いような気もします。気軽にデズモンドの音お聞こうと思えば、さらにこれ以前に録音された、「デイヴ・ディグズ・ディズニー」などが親しみやすくてよいかもしれません。当時、アメリカのカレッジコンサートなどで、大人気だった彼らは変拍子の曲すらも受け入れさせる演奏の説得力だったのかもしれません。
その学生のアイドル?たちの演奏も今では渋好みと周囲に言われたりする私ですが。
 ちょっとビッグバンド以降のJAZZを聴いてみようかな、と言う初心者の方には間違いなくオススメです。ゴリッとした演奏は聞けませんが全体に繊細で流麗、おしゃれな演奏が聞ける一枚です。
  

Posted by のりくん at 20:44Comments(0)今日の一枚

2008年01月03日

好みとは。

この記事は2004年3月17日に書かれた記事を加筆修正したものです。


 私はお酒を一滴も飲みません、いや、正確には飲めません。一般の日本人における定説どおり、アルコール分解酵素の一つが確実に欠落しているようです。なので、味が嫌いというわけではないのですが、リアル○ールドとかの清涼飲料水も飲めません。あの手のドリンクには微量のアルコールが入っているようで、以前、軽い酔っぱらい状態になって、ひどい目に遭いました。多分、車に乗ってあの状態で飲酒検問を受けたら、間違いなく酒気帯び運転でつかまっていたことでしょう。そんな時なにをどれぐらい飲んだか聞かれて、リ○ルゴールドを一本…とか言って信じてもらえるかどうか。
 私は結構甘い物好きで、特に小豆を使った餡の入ったものが大好きです。三笠饅頭(関東で言うとドラ焼き?)、大判焼き(関東では今川焼きかな)なども大好きです。渋ーいお茶とともにぱくつくとなんともいえない幸せな気分。決してジジくさいいわけではありません。考えてみれば、何故、三笠や、大判焼きが好きになったのかさっぱりわかりません。きっと何か理由があったのでしょうが、それも思い出せません。初めて食べた時と言うのも記憶には無いのです。でも、いつからか大好きなのです。
 人の好みというのは、それぞれ奥が深いものがあります。なぜ、それが好きかと聞かれて、明確に答えが出ない時もあります。時折、ギョッとしたものを好む人もいますが、その感覚を他人が理解することもかなり難しいことだと思います。
さて、そこで今日の一枚、今日の展覧会の絵。
そうそう、忘れてました。昨年年末から始まった「展覧会の絵」企画、年をまたいで掲載して、今日で10回目です。(パチパチ)多くの反響をいただき、ありがたい限りです。また、時折、残りの展覧会の絵も紹介したいと思いますが、今回は今日で一旦企画の終了にします。では、

シャルル・デュトワ指揮/モントリオール交響楽団
チャイコフスキー/1812年、スラヴ行進曲
ムソルグスキー/禿山の一夜
LONDON(ポリドール) FOOL-23018

このCDは、間違いなくマイ・ベストCDです。基本的に私はデュトワ/モントリオールの演奏が大好きなのです。細部まで綺麗に見渡せるアンサンブルと、すっきりとした音色、柔らかく溌剌とした音のイメージ、全てにおいて私は大好きです。
 演奏は、溌剌とした印象。艶やかですが、それなり重厚感も感じます。全体にさらっとした感じでテンポは前に流すようによどみない感じです。よく、デュトワという人はフランス音楽専門のように見られがちですが、ロシア物はロシア物らしく、ドイツ物はドイツ物らしく聞かせてくれます。
 プロムナードもそれぞれに色彩感が溢れています。古城のソロはアンセルメ盤よりはややテンポが遅いものの、全体のイメージは近いものがあります。サックスのソロも美しいのですが、少し注文をつけるならちょっと若々しすぎるような気がします。もう少し寂れた古城の雰囲気があれば、と思います。
ババ・ヤーガーは、スピード感溢れ、まさに鬼気迫る感になっていて、キエフの大門との間は開けません。キエフの旋律の4小節ごとの後半2分音符は和音として改めて吹きなおす感じです。
イメージとしては、キャンバスの上にアクリル絵の具で描かれた写真のような細密画と言った感じでしょうか。旋律をきちんと聞かせながらも巧みにブレンドされた音色を聞かせてくれます。その他、すばらしいのは音程がこれ以上はないほどすばらしくあっていること。どんな巨匠の指揮でも、音程のばらつきは感じる部分があるのですが、この演奏は、キエフの大門の金管楽器など、オルガンかと思うぐらい、すばらしい音程と、アインザッツです。
 随分前ですが、デュトワ/モントリオールの演奏会を聞きに言った時、指揮をしながら、大声で歌うデュトワ氏にちょっとビックリしました。このCDでも時折歌声が聞けます。(笑)
 標準の演奏として、これから展覧会の絵を演奏しようとする方のお手本としてオススメの一枚です。
  

Posted by のりくん at 22:09Comments(0)今日の一枚

2008年01月03日

原点に帰ると。

この記事は2004年3月16日の記事を加筆修正したものです。
 今日はダッパーの新年練習はじめ。 新年、明けていろいろなことに対しても新しい気持ちで取り組みたいと思ったりするのですが、このじき、一度振り返って原点からスタートするのにもいい時期なのかもしれません。
 そこで、今日の一枚、今日の展覧会の絵。

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮/
        ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ラヴェル/ボレロ、ドビュッシー/海
グラモフォン
(ユニバーサルクラシック、ポリドール) UCCG-3317

ここで、カラヤン/ベルリンフィルは、前にやったじゃないか、と言う野暮な話はしないで下さい。実はこちらの方が古い演奏の盤なのです。私が中学校の時にはじめて聴いたのはこの演奏でした。当時は、CDなどではなく、レコードで、それを友人にカセットテープに録音してもらい、聞いていました。今でもそのカセットテープがありますがテープがもう駄目になっていて、聴くに耐えないものになってしまいました。私にとって「展覧会の絵」の原点でもあります。
 演奏の方は、こちらの方が遅いテンポでゆったり進む場面が多い感じです。ただ、新しい録音と、ほとんどテンポに違いがない部分もあり、その部分に関して言えば、どちらも、全くといっていいほど、同じテンポです。演奏年代には20年以上の隔たりがあるのに、このテンポの再現は恐ろしいほどです。プロムナードは全体に遅めですが、それぞれは色彩感豊に演奏されています。古城のサックスソロは、新盤と同じ、ダニエル・デファイエ氏による美しく甘美な音色です。古城もこちらの方がテンポが遅く、どちらかと言うと、寂れた城のイメージとしてはこちらに軍配が上がるかと思います。
アチェルランドはあまり極端にやらない傾向です。ババ・ヤーガーとキエフの大門の間は、やはりカラヤンらしく盛大に開けます。
キエフの旋律の4小節ごとの後半は、トランペットの主旋律のみが、旋律の流れとして吹いて、後はそれにはっきりと和音をつける感じです。トランペットは、新盤と違い派手なビブラートを使っています。
全体的には少し大上段に構えた感じの演奏で、オケの主張にカラヤンが妥協したとも感じられる部分もあるような気がします。緻密さで言えば新盤の方が明らかに整理された緻密な演奏ですっきりした印象を受けると思います。
 イメージとしては、巨大なキャンバスに向かい、多少扱いにくい高級な筆を時折力でねじ伏せながら、描ききった絵。
 デファイエ氏のゆったりとした甘美な演奏を聞きたい方にオススメ。(私は断然このテンポの方が好みです。)また、初めて展覧会の絵という曲に触れる方にもオススメの一枚。
 

  

Posted by のりくん at 18:22Comments(0)今日の一枚

2008年01月02日

希望、期待。

この記事は2004年3月15日に書かれた記事を加筆修正したものです。

 年末、久々に高松でも有名なケーキ屋さんルーヴでケーキを買いました。ダッパーの練習の時におやつとして持っていくためでした。私もほんとにごくたまーにお菓子を焼いたりします。私はバレンタインデー女性にモテまくる人ではないので、たいした日ではないのですが、とりあえず、義理チョコもらった人にはお返ししときましょう、と言うことではじめたのが、クッキー作り。最初の頃はスイートポテトだったり、ババロアだったりと、多少凝ったお菓子を作っていたのですが、ここ数年は手軽に作れるドロップクッキーを作ることにしています。
何年か前にあまったクッキーを楽団の練習の時に配ったら、それ以来、「今年は無いの?」という問い合わせを受けるようになり、期待にこたえて、大量のドロップクッキーを焼きます。小麦粉2.4kg、バター1.2kg、といえばその量がどのぐらいのものか想像していただけると思います。それを、一部は綺麗にラッピングしてお世話になった方や、義理チョコくれた方に、残りは缶にいれて、皆に配ります。
 で、クッキーをつくる時に何が大変かと言うと、まず、バターを練ること。うちには電動のハンドミキサーは無いので全て泡たて器を使用。また、家庭用のオーブンなので一度に25こぐらいしか焼けません。時間にしてそう、8時間ぐらいかけてつくります。
 肩がこりました。元々、こりやすいのですが、体を鍛えていないのでなおさらです。さて、クッキーを食べた人は美味しいと言ってくださいますが、お世辞なのか、社交辞令なのか、はたまた真実なのか…。作り手にはわからない事実がそこにはあります。ただ、クッキーを持っていくと男性人がバカバカ食べるので、どちらかと言うと、趣旨としては女性に食べて欲しいと言う、希望はあります。
 さて、今日の一枚、今日の展覧会の絵は、
 
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/
フィルハーモニア管弦楽団
展覧会の絵(ピアノ版、
ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ)
LONDON(ポリドール) F35L-21011

このCDは、アシュケナージによるピアノ演奏と彼の指揮によるオーケストラ版の2曲が聴き比べられるというもの。ただ、私がこのCDを手に入れて、ショックだったことが。それはラヴェルの編曲ではなくアシュケナージ自身によるオーケストラ編曲だったこと。さらに、肝心の古城のソロがオーボエで、アルトサックスではなかったことです。聞き比べるなら、ラヴェル版にして欲しかった、と言う個人的な希望があります。因みに、アンドレ・プレヴィン指揮によるウィーンフィルハーモニーの演奏CDにはピアノ版としてアルフレッド・ブレンデルのピアノ演奏が入っており、こちらのオケは、ラヴェルの編曲によるものです。原曲と、ラヴェルの編曲を聞き比べたい方はこちらをどうぞ。
さて、アシュケナージ盤の演奏は、ラヴェル版に比べると、分厚い響きを作り出すための工夫がなされている印象があります。また、本人が、ピアニストでピアノ版を意識していることもあるのか、ピアノ演奏のイメージを大きく拡大してオケ化した印象です。プロムナードは、編曲で手を変え品を変え変化に富んだものにしている感じです。アチェルランドは部分的に結構イケイケです。ババ・ヤーガーとキエフの大門の間は開けていませんが明らかにイメージを切り替える仕掛けになっています。また、キエフの有名な旋律は木管アンサンブルの様な編曲になっていて、聴きなれたトランペットの輝かしい旋律ではなく、木管群の静かな演奏となっています。逆に、中間の部分はブラスアンサンブルとなっており、ラヴェルとは使い方が逆の表現です。最後は割と盛大で大上段に構えたような編曲と演奏。しかし、確実に演奏が破綻している部分があります。想像ですが、指揮者のテンポ感オケがついていけていないのではないかと思います。
 私としては聴きなれていることもあって、ラヴェル版の演奏を好むのですが、これはこれで、いいのかもしれません。ラヴェル版に批判的な人は、線が細い、とか、音が薄い、などと言いますが、個人的にはそれでこそラヴェル、と思うのですが。
 全体的にブラスアンサンブル的な作りになっている部分も多く、おそらく、ピアニストとして、思いっきり和音を弾く感じでブラスに割り当てた音形が多く存在するのではないかと想像します。ただ、全体がブラッシーに過ぎる感もあります。
 いい意味でも悪い意味でも、見事に期待を裏切ってくれた一枚。イメージとしては、普通の大きさで生地の違うキャンバスに色数の豊富な絵の具でシャープに描いた絵。
 ラヴェル版とは違う響きを聞きたい方にはオススメ。また、ピアノ版の演奏を聞きたい方にもオススメです。


  

Posted by のりくん at 20:27Comments(0)今日の一枚

2008年01月02日

若かりし日々。

この記事は2004年3月14日の記事を加筆修正したものです。

 年も明けて2日目。うだうだしているのも何なので多少楽器を出してさらってみました。アンサンブルコンテストのためのエントリー曲はかなり気合を入れないといけません。演奏会のように、曲が何曲もあるような状態ではありませんが、1曲をきちんと細かく仕上げていくのはそれはそれで、難しいものがあります。さらおうと思って、楽器を出したものの、ほぼ1時間でリタイア。体力も落ちています。
 そういえば、10年以上前、初めてサックスでコンサートを開いた時はやりたい曲を思いっきり詰め込んで、実演奏時間だけで、2時間近くというハードな演奏会を行ないました。いま、考えると、皆若かったんだ、とつくづく思います。若さに任せて無茶をする時期ではなくなりましたが、それなりに経験に基づいた選曲や企画が少しづつ出来るようにもなってきました。どちらがいいのかは、わかりませんが、ただ、時々、あの時の若さが欲しいと思ったりもします(笑)若々しさと、言うことで、
今日の一枚。今日の展覧会の絵は、

クリスト・フォン・ドホナーニ指揮/クリーヴランド管弦楽団
禿山の一夜(原典版)
テルデック
 (ワーナーミュージック・ヨーロッパ) 9031-77600-2

この演奏は、全体的にクリアで、溌剌とした若々しい演奏に感じるものです。弦の音色も細身ではありますが、美しく明るい澄んだ音です。特にブラスアンサンブル的な部分では、金管楽器のブライトで澄んだすばらしいサウンドを聴くことが出来ます。
 ただ、しっとりとした演奏と言うよりは若々しいと感じる演奏なので、好みが分かれるかもしれません。
 演奏自体は非常にスタンダードで、見通しが良いのですが、時折、アチェルランドや、リタルランドを、思いっきりして歌う、と言うこともあったりして、そこがまた、若々しい演奏に感じる部分です。プロムナードもきちんと変化に富んだテンポで表現されています。古城のソロは割とゆったりしたテンポでサックスの音色も美しいのですが、多少、装飾音符をはっきり吹きすぎの部分も感じたりします、表現は結構、こってり。
ババ・ヤーガーとキエフの間は、少しだけ開ける感じです。キエフの旋律、4小節目ごとの後半はきっちり和音として旋律と吹き分けています。
 イメージとしては少し大きめのキャンバスに透明感のある、アクリル絵の具で、カラフルに溌剌とした筆遣いでかかれた絵。
 溌剌とした展覧会の絵を聞きたい方にオススメ。また、「禿山の一夜」は、リムスキー=コルサコフの手が加えられていない、原典版が収録されていますので、こちらが聞きたい方にもオススメの一枚です。
  

Posted by のりくん at 16:49Comments(0)今日の一枚

2008年01月01日

新年。

皆様、明けましておめでとうございます。




旧年中は大変お世話になりました。
本年もよろしくお願いいたします。


突然話は変わりますが、新(古)車に続き、年末に携帯電話を買い換えました。最新機種ですが、私に機能は使いこなせません。
無駄な機能満載な感じです。デコメもプッシュトークも、GPSも、ワンセグもほとんど使わないかも知れません。(905シリーズの意味なし?)

今年も写真のほとんど無い、テキストだらけの読みにくい「今日の一枚」を地道に再掲載していこうと考えておりますので、去年の記事に懲りることなく皆様遠慮なく起こし下さい。
  

Posted by のりくん at 18:40Comments(4)