2008年01月10日

思い出。

この記事は2004年3月25日に書かれた記事を加筆修正したものです。


新年、明けて既に10日。冬休みも終えた中高生の一団が、通学に自転車をこいで通り過ぎるのを見ながら、過去の思いに一瞬浸ってしまいました。若かりし頃を思い出すようになるのはもう年のせいなのでしょうか。思い出にすがって生きるのは良くないのでしょうが、思い出を大切にして生きていきたいとは思います。閑話休題。
さて、今日の一枚です。

ドボルザーク/弦楽四重奏曲第12番(第6番)ヘ長調
《アメリカ》
スメタナ四重奏団
日本コロムビア(DENON)OX-7152-ND

そう、これは紛れも無くレコード。CDではありません。ただ、当時DENONが開発したPCM録音の機材を使用した、デジタル録音です。
ただし、レコードなのでアナログプレーヤーでしか再生できません(笑)このディスクは私が高校生の時にアンサンブルコンテストで「アメリカ」を演奏することになったとき毎日のように聞いていたもの。今でも、この曲を聴くとあの頃が思い出されます。ただし、購入はそれより前だったと思います。サクソフォーンの楽譜は坂口新氏の編曲によるものでした。当時、ソプラノサックスには、最高音の上のG音がかかれていて、メンバー一同驚愕を覚えた記憶があります。ただ、楽譜には親切にも運指が記載されていました。時代を感じます。
 演奏は、スメタナ四重奏団の日本公演のときのライヴ録音です。イメージとしては、ライヴ録音らしい緊張感と、美しく、しなやかな表現を感じられるものです。ただ音調は、多少ダークで落ち着いた色彩で、最近のクヮルテットに比べて現代的な明るさと言うか、クリアーで繊細な感じよりはマットで温かでダークな感じです。
そして、音楽に非常にまじめに取り組んでいる印象を受けます。
といっても、快活な部分はきちんと快活に、明るい部分はきちんと明るく聞かせてくれます。
 これから、弦楽クヮルテットを聞いてみようと言う方などにオススメの一枚です。ただし、レコードのため入手は困難。おそらく、CDで再販されていると思うのですが、私もまだ確認はしていません。

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