2008年01月02日
希望、期待。
この記事は2004年3月15日に書かれた記事を加筆修正したものです。
年末、久々に高松でも有名なケーキ屋さんルーヴでケーキを買いました。ダッパーの練習の時におやつとして持っていくためでした。私もほんとにごくたまーにお菓子を焼いたりします。私はバレンタインデー女性にモテまくる人ではないので、たいした日ではないのですが、とりあえず、義理チョコもらった人にはお返ししときましょう、と言うことではじめたのが、クッキー作り。最初の頃はスイートポテトだったり、ババロアだったりと、多少凝ったお菓子を作っていたのですが、ここ数年は手軽に作れるドロップクッキーを作ることにしています。
何年か前にあまったクッキーを楽団の練習の時に配ったら、それ以来、「今年は無いの?」という問い合わせを受けるようになり、期待にこたえて、大量のドロップクッキーを焼きます。小麦粉2.4kg、バター1.2kg、といえばその量がどのぐらいのものか想像していただけると思います。それを、一部は綺麗にラッピングしてお世話になった方や、義理チョコくれた方に、残りは缶にいれて、皆に配ります。
で、クッキーをつくる時に何が大変かと言うと、まず、バターを練ること。うちには電動のハンドミキサーは無いので全て泡たて器を使用。また、家庭用のオーブンなので一度に25こぐらいしか焼けません。時間にしてそう、8時間ぐらいかけてつくります。
肩がこりました。元々、こりやすいのですが、体を鍛えていないのでなおさらです。さて、クッキーを食べた人は美味しいと言ってくださいますが、お世辞なのか、社交辞令なのか、はたまた真実なのか…。作り手にはわからない事実がそこにはあります。ただ、クッキーを持っていくと男性人がバカバカ食べるので、どちらかと言うと、趣旨としては女性に食べて欲しいと言う、希望はあります。
さて、今日の一枚、今日の展覧会の絵は、
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/
フィルハーモニア管弦楽団
展覧会の絵(ピアノ版、
ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ)
LONDON(ポリドール) F35L-21011
このCDは、アシュケナージによるピアノ演奏と彼の指揮によるオーケストラ版の2曲が聴き比べられるというもの。ただ、私がこのCDを手に入れて、ショックだったことが。それはラヴェルの編曲ではなくアシュケナージ自身によるオーケストラ編曲だったこと。さらに、肝心の古城のソロがオーボエで、アルトサックスではなかったことです。聞き比べるなら、ラヴェル版にして欲しかった、と言う個人的な希望があります。因みに、アンドレ・プレヴィン指揮によるウィーンフィルハーモニーの演奏CDにはピアノ版としてアルフレッド・ブレンデルのピアノ演奏が入っており、こちらのオケは、ラヴェルの編曲によるものです。原曲と、ラヴェルの編曲を聞き比べたい方はこちらをどうぞ。
さて、アシュケナージ盤の演奏は、ラヴェル版に比べると、分厚い響きを作り出すための工夫がなされている印象があります。また、本人が、ピアニストでピアノ版を意識していることもあるのか、ピアノ演奏のイメージを大きく拡大してオケ化した印象です。プロムナードは、編曲で手を変え品を変え変化に富んだものにしている感じです。アチェルランドは部分的に結構イケイケです。ババ・ヤーガーとキエフの大門の間は開けていませんが明らかにイメージを切り替える仕掛けになっています。また、キエフの有名な旋律は木管アンサンブルの様な編曲になっていて、聴きなれたトランペットの輝かしい旋律ではなく、木管群の静かな演奏となっています。逆に、中間の部分はブラスアンサンブルとなっており、ラヴェルとは使い方が逆の表現です。最後は割と盛大で大上段に構えたような編曲と演奏。しかし、確実に演奏が破綻している部分があります。想像ですが、指揮者のテンポ感オケがついていけていないのではないかと思います。
私としては聴きなれていることもあって、ラヴェル版の演奏を好むのですが、これはこれで、いいのかもしれません。ラヴェル版に批判的な人は、線が細い、とか、音が薄い、などと言いますが、個人的にはそれでこそラヴェル、と思うのですが。
全体的にブラスアンサンブル的な作りになっている部分も多く、おそらく、ピアニストとして、思いっきり和音を弾く感じでブラスに割り当てた音形が多く存在するのではないかと想像します。ただ、全体がブラッシーに過ぎる感もあります。
いい意味でも悪い意味でも、見事に期待を裏切ってくれた一枚。イメージとしては、普通の大きさで生地の違うキャンバスに色数の豊富な絵の具でシャープに描いた絵。
ラヴェル版とは違う響きを聞きたい方にはオススメ。また、ピアノ版の演奏を聞きたい方にもオススメです。
年末、久々に高松でも有名なケーキ屋さんルーヴでケーキを買いました。ダッパーの練習の時におやつとして持っていくためでした。私もほんとにごくたまーにお菓子を焼いたりします。私はバレンタインデー女性にモテまくる人ではないので、たいした日ではないのですが、とりあえず、義理チョコもらった人にはお返ししときましょう、と言うことではじめたのが、クッキー作り。最初の頃はスイートポテトだったり、ババロアだったりと、多少凝ったお菓子を作っていたのですが、ここ数年は手軽に作れるドロップクッキーを作ることにしています。
何年か前にあまったクッキーを楽団の練習の時に配ったら、それ以来、「今年は無いの?」という問い合わせを受けるようになり、期待にこたえて、大量のドロップクッキーを焼きます。小麦粉2.4kg、バター1.2kg、といえばその量がどのぐらいのものか想像していただけると思います。それを、一部は綺麗にラッピングしてお世話になった方や、義理チョコくれた方に、残りは缶にいれて、皆に配ります。
で、クッキーをつくる時に何が大変かと言うと、まず、バターを練ること。うちには電動のハンドミキサーは無いので全て泡たて器を使用。また、家庭用のオーブンなので一度に25こぐらいしか焼けません。時間にしてそう、8時間ぐらいかけてつくります。
肩がこりました。元々、こりやすいのですが、体を鍛えていないのでなおさらです。さて、クッキーを食べた人は美味しいと言ってくださいますが、お世辞なのか、社交辞令なのか、はたまた真実なのか…。作り手にはわからない事実がそこにはあります。ただ、クッキーを持っていくと男性人がバカバカ食べるので、どちらかと言うと、趣旨としては女性に食べて欲しいと言う、希望はあります。
さて、今日の一枚、今日の展覧会の絵は、
ウラディーミル・アシュケナージ指揮/
フィルハーモニア管弦楽団
展覧会の絵(ピアノ版、
ピアノ:ウラディーミル・アシュケナージ)
LONDON(ポリドール) F35L-21011
このCDは、アシュケナージによるピアノ演奏と彼の指揮によるオーケストラ版の2曲が聴き比べられるというもの。ただ、私がこのCDを手に入れて、ショックだったことが。それはラヴェルの編曲ではなくアシュケナージ自身によるオーケストラ編曲だったこと。さらに、肝心の古城のソロがオーボエで、アルトサックスではなかったことです。聞き比べるなら、ラヴェル版にして欲しかった、と言う個人的な希望があります。因みに、アンドレ・プレヴィン指揮によるウィーンフィルハーモニーの演奏CDにはピアノ版としてアルフレッド・ブレンデルのピアノ演奏が入っており、こちらのオケは、ラヴェルの編曲によるものです。原曲と、ラヴェルの編曲を聞き比べたい方はこちらをどうぞ。
さて、アシュケナージ盤の演奏は、ラヴェル版に比べると、分厚い響きを作り出すための工夫がなされている印象があります。また、本人が、ピアニストでピアノ版を意識していることもあるのか、ピアノ演奏のイメージを大きく拡大してオケ化した印象です。プロムナードは、編曲で手を変え品を変え変化に富んだものにしている感じです。アチェルランドは部分的に結構イケイケです。ババ・ヤーガーとキエフの大門の間は開けていませんが明らかにイメージを切り替える仕掛けになっています。また、キエフの有名な旋律は木管アンサンブルの様な編曲になっていて、聴きなれたトランペットの輝かしい旋律ではなく、木管群の静かな演奏となっています。逆に、中間の部分はブラスアンサンブルとなっており、ラヴェルとは使い方が逆の表現です。最後は割と盛大で大上段に構えたような編曲と演奏。しかし、確実に演奏が破綻している部分があります。想像ですが、指揮者のテンポ感オケがついていけていないのではないかと思います。
私としては聴きなれていることもあって、ラヴェル版の演奏を好むのですが、これはこれで、いいのかもしれません。ラヴェル版に批判的な人は、線が細い、とか、音が薄い、などと言いますが、個人的にはそれでこそラヴェル、と思うのですが。
全体的にブラスアンサンブル的な作りになっている部分も多く、おそらく、ピアニストとして、思いっきり和音を弾く感じでブラスに割り当てた音形が多く存在するのではないかと想像します。ただ、全体がブラッシーに過ぎる感もあります。
いい意味でも悪い意味でも、見事に期待を裏切ってくれた一枚。イメージとしては、普通の大きさで生地の違うキャンバスに色数の豊富な絵の具でシャープに描いた絵。
ラヴェル版とは違う響きを聞きたい方にはオススメ。また、ピアノ版の演奏を聞きたい方にもオススメです。
Posted by のりくん at 20:27│Comments(0)
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