2008年01月02日

若かりし日々。

この記事は2004年3月14日の記事を加筆修正したものです。

 年も明けて2日目。うだうだしているのも何なので多少楽器を出してさらってみました。アンサンブルコンテストのためのエントリー曲はかなり気合を入れないといけません。演奏会のように、曲が何曲もあるような状態ではありませんが、1曲をきちんと細かく仕上げていくのはそれはそれで、難しいものがあります。さらおうと思って、楽器を出したものの、ほぼ1時間でリタイア。体力も落ちています。
 そういえば、10年以上前、初めてサックスでコンサートを開いた時はやりたい曲を思いっきり詰め込んで、実演奏時間だけで、2時間近くというハードな演奏会を行ないました。いま、考えると、皆若かったんだ、とつくづく思います。若さに任せて無茶をする時期ではなくなりましたが、それなりに経験に基づいた選曲や企画が少しづつ出来るようにもなってきました。どちらがいいのかは、わかりませんが、ただ、時々、あの時の若さが欲しいと思ったりもします(笑)若々しさと、言うことで、
今日の一枚。今日の展覧会の絵は、

クリスト・フォン・ドホナーニ指揮/クリーヴランド管弦楽団
禿山の一夜(原典版)
テルデック
 (ワーナーミュージック・ヨーロッパ) 9031-77600-2

この演奏は、全体的にクリアで、溌剌とした若々しい演奏に感じるものです。弦の音色も細身ではありますが、美しく明るい澄んだ音です。特にブラスアンサンブル的な部分では、金管楽器のブライトで澄んだすばらしいサウンドを聴くことが出来ます。
 ただ、しっとりとした演奏と言うよりは若々しいと感じる演奏なので、好みが分かれるかもしれません。
 演奏自体は非常にスタンダードで、見通しが良いのですが、時折、アチェルランドや、リタルランドを、思いっきりして歌う、と言うこともあったりして、そこがまた、若々しい演奏に感じる部分です。プロムナードもきちんと変化に富んだテンポで表現されています。古城のソロは割とゆったりしたテンポでサックスの音色も美しいのですが、多少、装飾音符をはっきり吹きすぎの部分も感じたりします、表現は結構、こってり。
ババ・ヤーガーとキエフの間は、少しだけ開ける感じです。キエフの旋律、4小節目ごとの後半はきっちり和音として旋律と吹き分けています。
 イメージとしては少し大きめのキャンバスに透明感のある、アクリル絵の具で、カラフルに溌剌とした筆遣いでかかれた絵。
 溌剌とした展覧会の絵を聞きたい方にオススメ。また、「禿山の一夜」は、リムスキー=コルサコフの手が加えられていない、原典版が収録されていますので、こちらが聞きたい方にもオススメの一枚です。

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