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Posted by あしたさぬき.JP at

2010年09月27日

苦手はさっと通り過ぎるがよし。

今年の9月は、
なかなか涼しくならないと思いながら、

過ごす毎日。

秋なのに、
日中は時折夏を感じる火が続いています。

漸くここ数日、また
秋が感じられるようになってきたのでしょうか。


さて、賛否両論、色々な意見はあると思いますが、
あえて、種明かしのように書いてしまうと、

サクソフォンアンサンブルであれ、
吹奏楽であれ、
私は、本番にどうしても間に合わないような
難所はテンポを上げて通過するが吉だと思っています。

本来は、しっかり練習をして、
指定テンポ、あるいは表現として達したいテンポに
していく作業が当たり前ですが、

端的に言ってしまうと、
ヘタクソな演奏はテンポを落とすと、
一層聞けなくなるので、

出来のわるい部分こそ、
淡白に、あっさりと通り過ぎるのが
本番直前にする細工としては吉だと
思っています。

もちろん、不用意にテンポを上げるとか、
ことさらオーヴァーテンポにするのではなく、
それも表現の許容範囲の中で、
という条件がついていると思いますが。


そんなこんなで今日の一枚です。



このCDは、デュトワ、モントリオールの当時黄金コンビニによるバルトーク。今はもうこの組み合わせの新しい録音が聞けないかと思うと、本当に寂しくなります。
演奏の方は、バルトークとしては、少し土臭さが足りないというか、洗練されすぎているイメージ。もっとも、それこそが、このコンビの最大の特徴なわけですが、かといって、フランスものやロシア物のように、明晰で透き通るようなクリアさがあるかというと、そうでもない気がします。こういってしまうと、なんだか中途半端ですが、バルトークの曲の演奏にしてみれば、十分にクリアなのかもしれません。
ひとつ、気になるとすれば、ところどころ、何故そんなに?と思うほど淡白なこと。もしかしたら、テンポを落として聞かせることで、より音が濁ってしまうことを懸念しているのかもしれません。
ともあれ、演奏は十分に秀逸。
バルトークの中国の不思議な役人を聞いてみたい方にオススメの一枚です。  

Posted by のりくん at 22:54Comments(0)今日の一枚