2008年11月29日
クリスマスには早すぎる。
11月もあと1日。年末がどんどんと近づいています。
ともあれ、もう来週は12月に入ります。商店街などにはクリスマスムードが流れ始めています。しかし、クリスチャンでもない人がほとんどの日本でこれだけクリスマスで盛り上がるのは何故なんでしょう?特にこの数年ではクリスマス商戦もかなりの前倒しになっているようで、気が早いところは11月に入るとすでにクリスマス色になっています。
元々、お祭好き、という日本の国民性と、大晦日までの12月のめぼしい行事を求めたデパートなどの商業戦略が結びついてこれだけクリスマスが一般化したような気もするのですが、私の子どもの頃はどちらかというと、今よりももっと低年齢層を狙った商戦が繰り広げられていたような気もします。その世代の子どもも大人になってクリスマスという行事が定着したということなのかもしれませんが。
クリスマスといえば、ケーキ、鳥肉、などのお店の前に行列が出来たりします。ケーキ屋さんと、なぜか骨付き鳥のお店に行列が出来ているのを毎年見かけます。
元々七面鳥の丸焼きなどというものにお目にかかれないために鶏肉、ということなのでしょうが。元々七面鳥というのはイギリスなどの風習のようで、お腹に詰め物をしてローストされた七面鳥があちらでは一般的なようです。なぜクリスマスにターキー(七面鳥)なのかというと、クリスマスの時期には大家族が集まるので、食卓には大きな肉が必要になるのですが、16世紀までは金持ちの地主だけの楽しみだったようです。13世紀には自分の地所で白鳥やクジャクを、それ以後はガチョウや豚をつかまえていたものが、1526年にヨークシャー出身の男性が、七面鳥をメキシコからイングランドに紹介し、その当時、七面鳥はガチョウや豚の4分の1という価格で販売されたので、肉としてのターキーが庶民の口に入るようになったということのようです。それでも庶民にとっては高価なものだったようで、一般家庭で七面鳥が食べられるようになったのは20世紀になってしばらくしてから、というのが実際のようです。最近ではイギリスでも、ダチョウや、ローストビーフを食べる家庭も多いとか。
そう考えると、日本で骨付き鳥を代用品として買って替えるのもあながち間違いとは言い切れないのかもしれませんが、本来は家に大勢の人が集まってパーティーなどを開く、そして、自家製の料理でもてなす、ということを考えると、やはり日本の事情はちょっと特殊なのかもしれません。
ちなみに、サンタクロースの服装が今のような赤としろの服になったのは、あの有名な飲料メーカー、コ○・コーラの戦略です。1931年、コカコーラは冬のキャンペーンの時に、八ッドン・サンドブロムというアメリカの画家に “サンタクロース像” を描くことを依頼します。依頼されたサンドブロムは、コ○・コーラの赤と白を使っいサンタクロースの服を描きました。そして、サンタクロースがふくよかなおじさん、というイメージは、ルー・プレンティスという定年を迎えた営業マンがモデルになったためといわれています。このサンタクロースが、コ○・コーラが世界に広まるのと同じように世界に広がって行ったようです。勿論、日本は戦後アメリカの影響を色濃く受けているので、早い段階で、あの赤と白のふくよかなサンタクロースが入ってきたようです。
ちょっと薀蓄ばかりを繰り広げてしまいましたが、今のクリスマス商戦、ちょっと気が早すぎる気がするのは私だけでしょうか。
そこで今日の一枚です。

A NEW CENTURY CHRISTMAS
New Century Saxophone Quartet
Channel Classics CCS-14698(輸入盤)
このCDはニューセンチュリー・サクソフォーン・カルテットのクリスマスアルバムです。
すべての曲がこのアルバムのために書き下ろされた編曲のようです。編曲者はクラシック・ジャズ問わず、様々なジャンルの音楽に係わる編曲家が行っているようです。
曲目は、ファンキン・ウィズ・ザ・ベル (民謡) 、牧人羊を~賛美歌第103番 (イングランド民謡) 、小さな太鼓少年 (デイヴィス) 、おめでとうクリスマス (イングランド民謡) 、寒々とした真冬に (ホルスト) 、クリスマス・メドレー アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス~素敵なクリスマスを~ホワイト・クリスマス (ラドゥキン編) 、一輪のバラは咲き~讃美歌第96番 (プレトゥリアス) 、私のお気に入り (ロジャース) 、さやかに星はきらめき~賛美歌第2編第219番 (アダム) 、世の人忘るな~讃美歌第2編第128番 (民謡) 、御使い歌いて~賛美歌第2編第216番 (イングランド民謡) 、一輪のバラは咲きて (ブラームス) 、サンタが街にやってくる (ガレスピー) 、ベツレヘムの小さな街で (レドゥナー) 、われらはきたりぬ~賛美歌第2編第52番 (ホプキンス) 、甘き喜びのうちに~讃美歌102番 (バッハ) 、最後のノエル (民謡) 、きよしこの夜 (グルーバー)、となっています。
編曲の中には遊び心満載、というものもあって、普通のクリスマスアルバムとして十分に楽しめるアルバムとなっています。ニューセンチュリー・サクソフォーン・カルテットの演奏もゴキゲンな感じでいい感じです。
サクソフォーンの音色でクリスマスソングを楽しんでみたい方にオススメの一枚です。
ともあれ、もう来週は12月に入ります。商店街などにはクリスマスムードが流れ始めています。しかし、クリスチャンでもない人がほとんどの日本でこれだけクリスマスで盛り上がるのは何故なんでしょう?特にこの数年ではクリスマス商戦もかなりの前倒しになっているようで、気が早いところは11月に入るとすでにクリスマス色になっています。
元々、お祭好き、という日本の国民性と、大晦日までの12月のめぼしい行事を求めたデパートなどの商業戦略が結びついてこれだけクリスマスが一般化したような気もするのですが、私の子どもの頃はどちらかというと、今よりももっと低年齢層を狙った商戦が繰り広げられていたような気もします。その世代の子どもも大人になってクリスマスという行事が定着したということなのかもしれませんが。
クリスマスといえば、ケーキ、鳥肉、などのお店の前に行列が出来たりします。ケーキ屋さんと、なぜか骨付き鳥のお店に行列が出来ているのを毎年見かけます。
元々七面鳥の丸焼きなどというものにお目にかかれないために鶏肉、ということなのでしょうが。元々七面鳥というのはイギリスなどの風習のようで、お腹に詰め物をしてローストされた七面鳥があちらでは一般的なようです。なぜクリスマスにターキー(七面鳥)なのかというと、クリスマスの時期には大家族が集まるので、食卓には大きな肉が必要になるのですが、16世紀までは金持ちの地主だけの楽しみだったようです。13世紀には自分の地所で白鳥やクジャクを、それ以後はガチョウや豚をつかまえていたものが、1526年にヨークシャー出身の男性が、七面鳥をメキシコからイングランドに紹介し、その当時、七面鳥はガチョウや豚の4分の1という価格で販売されたので、肉としてのターキーが庶民の口に入るようになったということのようです。それでも庶民にとっては高価なものだったようで、一般家庭で七面鳥が食べられるようになったのは20世紀になってしばらくしてから、というのが実際のようです。最近ではイギリスでも、ダチョウや、ローストビーフを食べる家庭も多いとか。
そう考えると、日本で骨付き鳥を代用品として買って替えるのもあながち間違いとは言い切れないのかもしれませんが、本来は家に大勢の人が集まってパーティーなどを開く、そして、自家製の料理でもてなす、ということを考えると、やはり日本の事情はちょっと特殊なのかもしれません。
ちなみに、サンタクロースの服装が今のような赤としろの服になったのは、あの有名な飲料メーカー、コ○・コーラの戦略です。1931年、コカコーラは冬のキャンペーンの時に、八ッドン・サンドブロムというアメリカの画家に “サンタクロース像” を描くことを依頼します。依頼されたサンドブロムは、コ○・コーラの赤と白を使っいサンタクロースの服を描きました。そして、サンタクロースがふくよかなおじさん、というイメージは、ルー・プレンティスという定年を迎えた営業マンがモデルになったためといわれています。このサンタクロースが、コ○・コーラが世界に広まるのと同じように世界に広がって行ったようです。勿論、日本は戦後アメリカの影響を色濃く受けているので、早い段階で、あの赤と白のふくよかなサンタクロースが入ってきたようです。
ちょっと薀蓄ばかりを繰り広げてしまいましたが、今のクリスマス商戦、ちょっと気が早すぎる気がするのは私だけでしょうか。
そこで今日の一枚です。

A NEW CENTURY CHRISTMAS
New Century Saxophone Quartet
Channel Classics CCS-14698(輸入盤)
このCDはニューセンチュリー・サクソフォーン・カルテットのクリスマスアルバムです。
すべての曲がこのアルバムのために書き下ろされた編曲のようです。編曲者はクラシック・ジャズ問わず、様々なジャンルの音楽に係わる編曲家が行っているようです。
曲目は、ファンキン・ウィズ・ザ・ベル (民謡) 、牧人羊を~賛美歌第103番 (イングランド民謡) 、小さな太鼓少年 (デイヴィス) 、おめでとうクリスマス (イングランド民謡) 、寒々とした真冬に (ホルスト) 、クリスマス・メドレー アイル・ビー・ホーム・フォー・クリスマス~素敵なクリスマスを~ホワイト・クリスマス (ラドゥキン編) 、一輪のバラは咲き~讃美歌第96番 (プレトゥリアス) 、私のお気に入り (ロジャース) 、さやかに星はきらめき~賛美歌第2編第219番 (アダム) 、世の人忘るな~讃美歌第2編第128番 (民謡) 、御使い歌いて~賛美歌第2編第216番 (イングランド民謡) 、一輪のバラは咲きて (ブラームス) 、サンタが街にやってくる (ガレスピー) 、ベツレヘムの小さな街で (レドゥナー) 、われらはきたりぬ~賛美歌第2編第52番 (ホプキンス) 、甘き喜びのうちに~讃美歌102番 (バッハ) 、最後のノエル (民謡) 、きよしこの夜 (グルーバー)、となっています。
編曲の中には遊び心満載、というものもあって、普通のクリスマスアルバムとして十分に楽しめるアルバムとなっています。ニューセンチュリー・サクソフォーン・カルテットの演奏もゴキゲンな感じでいい感じです。
サクソフォーンの音色でクリスマスソングを楽しんでみたい方にオススメの一枚です。