2008年10月22日

音響機器の弱点。

サクソフォンアンサンブルコンサートが終了し、現在録音の編集作業に入っています。仕事が結構忙しかったりするので
 さて、私は若干いいオーディオ機器を持っています。本当のマニアの方にしてみたらまだまだエントリークラスのチープなシステムだと思いますが、それなりにこだわった機器を集めてシステムを組んでいます。私の持っている機器の中で、マランツのCD-Rがあるのですが、このCD-R、購入当時かなり優れものでした。今では別の意味でも優れものというか、貴重品です。というのも、このCD-R、業務用のためにコピーガード機能をキャンセルしてダビングが出来るのです。つまり市販のCDソフトを何度でも子、孫、ひ孫とダビングできます。私は自分で録音したコンサートの音源の編集するのに使っているので、悪用はしていませんが、やろうと思うと悪用も出来ます。さらに、CCCD(所謂コピーコントロールCD)のダビングも何の問題もありません。なぜなら、PCのようにPCドライブで読み込みしないで、CDプレーヤーからの音楽情報のデジタルデータのみをCDRに送ることが出来るため、PCのように勝手に変なプログラムが起動したりすることがないのです。で、コピーで出来上がったCDはもちろん、CCCDがキャンセルされたものになります。要は音楽用のCDプレーヤーで読めれば、普通のCDとして焼直すことが出来るのです。私は悪用していないので、このようなことはやりませんが、こうやって見ても如何にCCCDというシステムが馬鹿らしいものかが見て取れます。何のコピー対策にもなっていない上に、激悪な音質、おまけに動作保障されていないので、CDプレーヤーで再生されない可能性や、酷いときはCDプレーヤーが破損するということまで起こりうるCCCD。各社、いまさらのように止めるといっているようですが…。遅すぎです。
 さて、そんな最強のように思えるCD-Rなのですが、弱点が。それは一般の民生機でも同じですが、まず、埃に弱いこと。これは読み取りレンズが汚れると、特にCD-Rはディスクを読んでくれなくなります。先日もこの状態に陥りあわててクリーニングディスクにてクリーニングしました。もうひとつは熱の問題。私の部屋にはエアコンがありません。なので、夏はかなりの高温多湿になります。当然、デジタル機器は湿度にも弱いのですが、それよりも直接的には熱です。放熱が悪いと、動作が不安定になる傾向があるようです。そして、もうひとつの弱点は動作音のでかさ。これは業務用だからなのかどうかわかりませんが、書き込みの動作音がかなり派手です。普通の民生機のCD-Rと比べても、比べ物にならないくらい、派手です。当然、録音現場に持ち込んで直接CD-Rに焼き付けたいときでも、マイクと離さないと確実に動作音を拾います。
 しかし、動作音以外のことはどの音響機器にとっても弱点になります。出来れば、部屋をサッシにしてエアコンを導入したいのですが、そこまでするなら、新しいプレーヤーとか買ってしまうだろうなー、と今は思っています。
 さて、「吹奏楽無節操企画」第4日目です。それでは今日の一枚です。

吹奏楽ベストセレクション’92
指揮:汐澤安彦
シエナ・ウインドオーケストラ
東芝EMI TOCZ-9189

このCDは、1992年の新曲を主に収録した吹奏楽曲集です。コンセプトとしては、コンクールや演奏会に使える曲をということのようです。
 曲目は、ヨークシャー序曲(P.スパーク)、ファンファーレと祝典の讃歌(P.ラヴェンダー)、スピリット・レイク序曲(シェルドン)、交響組曲「ロビンフッド」(M.カーメン、P.ラヴェンダー編)、クラリナンド(R.コメロ)、 ミラージュI(真島俊夫)、海賊たちの上陸(R.シェルドン)、ロスト・クリーク・アドヴェンチャー(E.ハックビー)、ユングフラウへの前奏曲(森田一浩)、ハイランド・ラプソディ(ヴァン=デル=ロースト)サーカスの思い出(G.ペーター)、セレブレイションズ(J.ズデクリック)となっています。
 交響組曲は以前の日記にも書いたように、高松ウインドシンフォニーの演奏会でも演奏したことがあります。このCD全編を通して、この曲のみがアレンジ物ということになります。
 演奏の方は、どうなんでしょう、録音のためなのかどうなのかはよくはわかりませんが、いまひとつ音がクリアに聞こえてこない気もします。決して演奏がまずいとか、響きが悪いとか言う感じではないのですが、音が前に出てこないというか、音がはっきりしない感じです。また、ソロのおとも割合全体の中に埋もれがちな気もします。バンドの本領が発揮できていないような気もして、少し残念です。
 今のシエナW.O.は、あの佐渡裕氏が指揮したりしてもっと情熱的な演奏を聞かせてくれるバンドになっていると思うのですが、このCDを聞く限りは控えめで、少しパッションが足りないと言う感想を持ってしまいます。
 とはいえ、演奏のクオリティは文句なしだと思うので、吹奏楽を愛好するすべての方に、また、吹奏楽部の方の資料としてオススメの一枚です。



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