2008年09月25日

曲を作りあげていくには…。

水不足が続いていますが、相変わらず、雨らしい雨が降りません。9月ももう終わろうとしているのに、本当に大丈夫なのでしょうか?
 さて、サクソフォーンアンサンブルコンサートに向けて練習が佳境を迎えています。先日の日曜日も午前はダッパーのカルテット、午後はラージの練習が行われました。
曲を仕上げていくということは、決して曲が吹けるようにすることではなく、表現をつけたり、皆でその表現を整えたり、曲の全体の作りを理解し、咀嚼し、自分達の表現にしていく必要があります。曲を仕上げる時に、ともすれば、楽譜の音符だけを追うことに気が行きがちですが、楽譜に書ききれていない部分までを考えて、表現を組み立てることこそが重要で曲を作り上げていくことの醍醐味なのかもしれません。
 そこで今日の一枚です。



曲を作りあげていくには…。


air/アルディ・サクソフォーン・クヮルテット
マイスターミュージック MM 1132
 
このCDはアルディーサクソフォーンカルテットの3枚目のアルバムになります。クラシックから編曲した小品で構成されています。
 曲目は、プレリュード~無伴奏チェロ組曲第1番より (バッハ) 、G線上のアリア (バッハ) 、ジュ・トゥ・ヴ (サティ) 、アヴェ・マリア (シューベルト) 、ヴォカリーズ (ラフマニノフ) 、カノン (パッヘルベル) 、タイム・トゥ・セイ・グッドバイ (サルトーリ) 、アリア~ゴルトベルグ組曲より (バッハ) 、喜びの島 (ドビュッシー) 、ラルゲット~弦楽セレナードより (エルガー) 、歌劇「カヴァレリア・ルスティカナ」より 間奏曲 (マスカーニ)となっています。
 今日聞いても思ったことですが、やはりアルディの魅力は、ひけらかしたような派手さが無いにもかかわらず、そのしっかりとした演奏と柔らかな響きでしょうか。ただ、欲を言えば、もう少し演奏に主張と言うか、演奏者の理解している作曲者の姿のようなものが見えてくるといいような気もして、少し物足りない部分もあります。
 ただ、表現をもう少しやりたいのにやらないで美しく緻密に仕上げていくという姿勢は明らかに私達にはかけている部分だと思うので非常に参考になります。また、聞いていて、聞き疲れしにくい演奏でもあります。
 アルディ・サクソフォーンカルテットの演奏を聞いてみたい方、クラシックの小品をサクソフォーンの響きで楽しみたい方にオススメの一枚です。


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