2008年09月22日
今回もレコードです。
さて、この飛び石連休、先日の土曜日が出勤だったため月曜を代休にして、飛び石ではなく三連休となりました。この三連休もサックスアンサンブル三昧となっています。
ところで、以前にも書いたことがありますが、現在私はLPレコードが再生できる環境を持っていません。レコードを聴こうとすると、レコードプレーヤー、トーンアーム、カートリッジ、針、フォノイコライザー、と言ったものが必要になるかと思います。実はレコードプレーヤーにつけるカートリッジには大きく分けてMM式のものと、MC式のものがあり、それに応じて、フォノイコライザーや、昇圧トランスと言ったものが必要になってきます。こうやって色々な道具や組み合わせを楽しめるところにも、レコードプレーヤー再生の趣味性の高さがうかがえると思います。CDプレーヤーなら、ディスクをセットして再生するだけですが、レコードの場合は、まず、レコード盤をクリーニングし、プレーヤーにセットして針を落とす、という儀式のような所作が必要になります。懐かしき時代の産物なのかもしれませんが…。
そこで今日の一枚です。
↑
これは再販されたCDのジャケットです。
ホルスト/組曲「惑星」、作品32
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
LONDON SLC8013
これはCDではなくLPレコードです。おそらく、日本では平原綾香の「ジュピター」の影響で「惑星」の人気が再燃したのだと思いますが、1960年代から1970年代にかけて、世界的にこの「惑星」のブームがあったようでこの時代様々な楽団、指揮者による録音がなされているようです。そのブームの火付け役のひとつにもなったのが、このカラヤン/ウィーン・フィルの「惑星」です。そういった意味ではある意味この「惑星」を世界的にメジャーな曲に押し上げた歴史的録音ともいえるのかもしれません。
さて、演奏は後に録音されたベルリン・フィルのものとは比べ物にならないぐらい速いテンポと本当にカラヤンか?と思うような曲の解釈が伺えます。想像するにカラヤン自身、この録音がこんなにも多くの人に聞かれるものになるとは思っていなかったのかもしれません。
この一曲目の「火星」は「戦争の神」とされ、五拍子で、弦楽器のコル・レーニョによって奏されています。まさにこれから戦いに向かうような雰囲気を持った曲です。バトルの前に聞くと気分が高揚するかもしれません。ただ、カラヤンのこの録音のリズムはなぜか少し変ですし、管楽器全般のバランスが非常に悪い気もします。最もこの時期この「惑星」がバレエに使用されていたようで、それを意識した演奏になっているのかもしれません。
ただ、後年のカラヤンにはあまり感じられなくなった力技と言うか、疾走感が存分に楽しめます。また、バイオリンのソロなどは豊麗で実に美しいものになっています。
ブームの火付け役となった「惑星」、少しバレエ的な「惑星」を聞いてみたい方にオススメの一枚です。
ところで、以前にも書いたことがありますが、現在私はLPレコードが再生できる環境を持っていません。レコードを聴こうとすると、レコードプレーヤー、トーンアーム、カートリッジ、針、フォノイコライザー、と言ったものが必要になるかと思います。実はレコードプレーヤーにつけるカートリッジには大きく分けてMM式のものと、MC式のものがあり、それに応じて、フォノイコライザーや、昇圧トランスと言ったものが必要になってきます。こうやって色々な道具や組み合わせを楽しめるところにも、レコードプレーヤー再生の趣味性の高さがうかがえると思います。CDプレーヤーなら、ディスクをセットして再生するだけですが、レコードの場合は、まず、レコード盤をクリーニングし、プレーヤーにセットして針を落とす、という儀式のような所作が必要になります。懐かしき時代の産物なのかもしれませんが…。
そこで今日の一枚です。
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これは再販されたCDのジャケットです。
ホルスト/組曲「惑星」、作品32
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
LONDON SLC8013
これはCDではなくLPレコードです。おそらく、日本では平原綾香の「ジュピター」の影響で「惑星」の人気が再燃したのだと思いますが、1960年代から1970年代にかけて、世界的にこの「惑星」のブームがあったようでこの時代様々な楽団、指揮者による録音がなされているようです。そのブームの火付け役のひとつにもなったのが、このカラヤン/ウィーン・フィルの「惑星」です。そういった意味ではある意味この「惑星」を世界的にメジャーな曲に押し上げた歴史的録音ともいえるのかもしれません。
さて、演奏は後に録音されたベルリン・フィルのものとは比べ物にならないぐらい速いテンポと本当にカラヤンか?と思うような曲の解釈が伺えます。想像するにカラヤン自身、この録音がこんなにも多くの人に聞かれるものになるとは思っていなかったのかもしれません。
この一曲目の「火星」は「戦争の神」とされ、五拍子で、弦楽器のコル・レーニョによって奏されています。まさにこれから戦いに向かうような雰囲気を持った曲です。バトルの前に聞くと気分が高揚するかもしれません。ただ、カラヤンのこの録音のリズムはなぜか少し変ですし、管楽器全般のバランスが非常に悪い気もします。最もこの時期この「惑星」がバレエに使用されていたようで、それを意識した演奏になっているのかもしれません。
ただ、後年のカラヤンにはあまり感じられなくなった力技と言うか、疾走感が存分に楽しめます。また、バイオリンのソロなどは豊麗で実に美しいものになっています。
ブームの火付け役となった「惑星」、少しバレエ的な「惑星」を聞いてみたい方にオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 18:23│Comments(0)
│今日の一枚