2008年09月04日

さらに聴いてみる。

朝夕、涼しくなってきたものの、日中はまだまだ暑い日が続いています。雨が降りそうで降らない日も最近は多いので蒸し暑い日が多い気もします。
 さて、先日から、「輸入盤クラシック・サクソフォーン企画」を書いていますが、今日で、その企画も12日目となりました。このまま今日、明日と続けて、一旦この企画は終了しようと思うのですが、別にCDがなくなってネタ切れしたのではなく、まだまだ紹介はできるのですが、あまりに同じようなCDが続くと読む方も飽きてくるだろうと、思うのと、私自身が、マンネリ化して飽きてきているところもあるので、一旦、区切りをつけたいと思っています。
 さて、先日から、デザンクロの四重奏曲というのをよく紹介しているのですが、今日はそれと並ぶクラシックサクソフォーンにとっては重要なレパートリーの曲が収録されたLPを紹介したいと思っています。その曲はフローラン・シュミットの四重奏曲で、この曲も今まで紹介したCDの中にいくつか収録されているものです。ただ、デザンクロの曲よりもさらに技術的に厳しい部分が多く、演奏するのが難しい曲ともいえると思います。デザンクロと並ぶ名曲です、さらに聞き込んでみたい一曲です。
そこで今日の一枚です。




MUSIQUE FRANÇAISE POUR SAXOPHONES/Quatuor Adolphe Sax
harmonia mundi LDC78878

実は、これはCDではなくレコード。(スイマセン、バタバタしていて写真を撮り忘れてますので、画像がありません。)このLPレコードは、A面にクロード・ドゥラングル氏のソロ、B面に彼がソプラノ・サクソフォーンで参加しているカルテットという形で作られています。後にCD化もされたようですが、詳細は私はわかりません。
 個人的にはドゥラングル氏がカルテットで吹いている音源はあまりないので、貴重ではないのかと思っています。
 曲目はスカラムーシュ (ミヨー) 、ファンタジア・アンプロンプチュ (ジョリヴェ) 、伝説 (シュミット) 、練習曲より[6曲抜粋] (ケクラン) 、ジーン・ハーローの墓碑銘 (ケクラン) 、民謡風ロンドの主題による前奏と変奏曲 (ピエルネ) 、サクソフォン4重奏曲 (シュミット) となっています。ちなみにピエルネ以降の曲がB面になります。
 演奏のほうは一聴した感じでは個性を主張しようとか、独特の味付けを指定校とか言うことを一切感じさせないものです。シュミットの四重奏曲も技術的には完璧に演奏されているのですが、目立った表現のつけ方などは一切ない感じです。しかし、聞き込んでいくと、抑制された表現の中で、実に精密に音楽が組み立てられているように思えます。まさに後からじんわりと効いてくる、燻し銀のような演奏です。繰り返すうちにさらに聴いてみたくなる演奏かもしれません。
 ドゥラングル氏のカルテットでの演奏を聞いてみたい方、シュミットの四重奏曲を聴いてみたい方にオススメの一枚です。(今日はマニアックに終始したかも)


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