2008年11月22日

超絶技巧。

 本来、日記とは後から書くものではなく、その日の終わりに毎日書くのが正しいあり方なのかも知れません。この明日さぬきのブログ、何日か前、何日かあとに日記が書けるシステムですが…。 
さて、寒くなってきて最近楽器を吹いている途中で、唇が切れてしまったので、痛くてたまりません。
アンサンブルの出来の良し悪しもさることながら演奏時の体力も普段の基礎練習が足りない分、余裕がなくなってきています。もしかしたら、唇が切れたのもそのためかもしれません。唇の周りの筋肉が衰えているため、アンブシュアも壊れやすくなっている気がします。
 リードを調整するなどして、何とか対処している現在の状況ですが、本当は地道にロングトーンなどする必要があるのかもしれません。まあ、毎年のことですが、なんともならないような状態でも、何とかなるものなのかもしれません。
 そこで、今日の一枚です。



超絶技巧。


アストル・ピアソラ/リベルタンゴ
SEVEN SEAS(キング)KICP 8507

このCDは1970年代の半ばからイタリア・ミラノを中心に新たなタンゴの姿を模索していた時期のピアソラの作品集のようなもの。ロックやジャズ、フュージョンにちかい形式の音楽を目指したような音作りです。。このCDはその時代の5枚の作品からの抜粋となっています。
 曲目は、ビジュージャ、リベルタンゴ、アディオス・ノニーノ、トリスタンゴ、チンチン(乾杯)、エスクアロ(鮫)、チャドル、タンゴ・ブルース、孤独の年、サミット、孤独、愛、ウイスキー、となっています。
 実はチンチン(乾杯)は、数年前の演奏会で演奏したカルテットの中の一曲です。サクソフォーン用に編曲されたこの曲、激難です。私はアルト・サクソフォーンなのだったのですが、かなり苦労しました。最後の音もフラジオなので、きつい音になっていますが、聞き手の方はフラジオかどうかなど関係ないので、百発百中で、コントロールして出せるよう、努力が必要です。
 このCDの演奏はピアソラ自身のバンドネオンに、コントラバス、エレキギター、ピアノなども加わったものになっています。バンドネオンにエレキギターは結構斬新な発想だと思うのですが。ちなみにバンドネオンはアコーディオンを小型にしたような形で、アコーディオンが鍵盤なのに対し、複雑なボタンの操作によって音階を出すような楽器です。アコーディオンとはまた違った音色がするのですが、その、操作性の困難さから、かなり廃れてしまった楽器ですが、近年、かなり見直されている楽器でもあります。勿論ピアソラの演奏は超絶。
 ピアソラの後期の演奏を聞いてみたい方、バンドネオンの音色を聞いてみたい方にオススメの一枚です。




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