2008年10月08日

壮大な宇宙に。

日が落ちるのが早くなりました。夏場はたまに早い時間に帰ると、まだまだ日があって、明るい中でしたが、最近は日が落ちるの早くなってきて、帰りには必ずといっていいぐらい真っ暗です。
雨の日や曇りの日はどんよりした夜空が広がるだけですが、天気のいい日に夜空を見上げると、星空が目に入ってきます。
職場の近くは比較的町の明かりから離れていてくらい場所なので、星が良く見えます。これから冬場になると、また星がきれいに見えるようになるかもしれません。
 そこで今日の一枚です。



壮大な宇宙に。


R.シュトラウス/ツァラトゥストラはかく語りき
指揮:アンドレ・プレヴィン
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
TELARC UCCT-4014

このCDはプレヴィン指揮によるウィーン・フィルの「ツァラトゥストラはかく語りき」、「死と変容」というリヒャルト・シュトラウスの差君品が収録されたものです。
 このツァラトゥストラはかく語りきは、ニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」に触発されて、R・シュトラウスが書き上げた雄大な交響詩です。冒頭の地をはうようなオルガンの低音部に乗せて、トランペットが高らかに主題を歌い上げる導入部は、映画「2001年宇宙の旅」で取り上げられたことで、この映画の曲として知っている人も多いことと思います。またエルビス・プレスリーが自らのコンサートのオープニングにつかったことで、後に多くのアーティストのイベントでも取り上げられるようになりました。
 高音質、ワイドレンジ録音を売りにしているテラークのCDです。
 では「ツァラトゥストラ」とは何ぞや、ということですが、これは、ゾロアスター教(拝火教)の開祖「ゾロアスター」のドイツ語表記のことです。つまりゾロアスターのこと。でゾロアスター教とは、古代イランのゾロアスターがアーリア人の原始的な信仰をベースに体系化したものです。
アレクサンダー大王の東征によって滅亡の危機に陥りましたが、後にササン朝ペルシャで復興をし、─国教とされました。
しかしイスラムの侵入でササン朝とともに壊滅、ということになります。当時としては斬新な二元対立論(神対悪魔と言う図式)で、現在こそ世界に10万人ほどの信者しかいそうですがユダヤ・キリスト・イスラム教に多大な影響(神と悪魔の対立という図式)を及ぼした世界史的にみて宗教的には重要なもののようです。太陽を崇拝する宗教でもありました。
 曲は壮大なイメージそのもの。物理的な宇宙を思い浮かべる以上に、すべてのものを包括する宇宙をイメージさせるような曲です。プレヴィンとウィーン・フィルの演奏も、ばっちり決まっています。また、テラークのワイドレンジの録音もこの曲に向いた録音だと思います。
 2001年宇宙の旅をはじめ壮大な宇宙に思いを馳せながら曲を聴きたい方にオススメの一枚です。


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