2008年09月19日
凹む、盗難。
今日は午後から小雨がぱらつくお天気となりました。台風が近づいていますが、水不足解消の決定打になるのかどうか…。
さて、以前のこと。楽器を吹く人にとってはちょっと凹む話を聞いたことをふと思い出しました。仔細までは聞いていないので、細かいことはかけないのですが、我々の吹奏楽団の団員の一人が楽器の盗難にあったということでした。中学生時代から使っていた長い付き合いの楽器だったようで、かなり年代ものにはなっていますがそれ以上に苦楽を共にした自分の楽器です。盗難にあった本人とはまだ直接話していないのですが、かなりへこんでいることは間違いないのでは無いかと思います。次回会ったときに声のかけようも無く、いま、どうしようかと思っています。
盗難ということなのですが、正確に言うと、車上荒らしのようです。香川県でも、最近、いろいろな場所で、車上荒らしがはやっているらしく注意が必要なようです。聞いたところによると、小学校の体育館の下にある駐車場でも車上荒らしが出て、注意を呼びかけているとか。恐ろしい話です。
楽器は、盗難に合うと、まずすぐには戻ってきません。大抵は質屋、中古や、場合によってはハード・○フのようなリサイクルショップに売られることがあるようです。今回の楽器は、オーボエでサックスではなかったのですが、ダッパーサクセーバーズの某氏も以前アルトサックスを盗られて、いまだに帰ってきていません。もう20年ぐらい前の話ですが。
盗難に遭った楽器が、もし、中古やさんや、リサイクルショップで売られているのを見つけても、普通に返してもらうことはできないようです。買い取った業者は盗難の事実を知らない場合は、善意の第三者として扱われ、自分が盗られた楽器でも、自分で買い戻すことになるそうです。大抵は業者のほうも心得ていて、金額を折半してくれることもあるようですが、いずれにせよ、自分のものにもかかわらず、買い戻す、という奇妙な現象が起きます。
それと、楽器は盗難に遭う前に製造番号、メーカーなどを控えておく必要があります。これが判らないと、発見されても、自分の楽器だと立証することができなくなるので、手元に返してもらえなくなることがあるようです。
しかし、盗難は許せません。盗難で、実は価値ある楽器を二束三文で売り払われて、その金で遊びほうけているやつがいるかと思うと腹が立ってきます。
しかし、盗られた本人はものすごく凹んでいることが想像できます。見つかる確立は低いとはいえ、早く見つかることを祈るばかりです。
そこで今日の一枚です。
チャイコフスキー/祝典序曲「1812年」
指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団
LONDON(ポリドール)POCL 5014
このCDはデュトワ/モントリオールによる、チャイコフスキーの作品集のようなものです。
曲目は、序曲「1812年」、イタリア奇想曲、バレエ組曲「くるみ割り人形」、スラブ行進曲、となっています。この中のイタリア奇想曲ですが、実は、鬱傾向にあった、チャイコフスキーの心情をよく表現しているとも言われています。同性愛者だったにもかかわらず、それをひた隠しにし、女性と結婚までしたチャイコフスキーですが、その不幸な結婚と、生来の多感で傷つきやすい正確のため、かなりの躁鬱傾向を示すようになります。1880年代後半まで、妻から逃げてるように、うつ病の治療をしながら、イタリアで、かなり長期の滞在をした彼が、その時に作曲した曲とされています。元々、奇想曲とは、イタリア語のカプリッチオ、「(形式にとらわれず)気ままに」という意味から生じたもので、その意味の成すとおり、音楽形式上での意味も、愉快で気まぐれな小曲やそれらをつなぎ合わせたものという意味合いで使われています。オーケストラを対象とした大規模な管弦楽曲で、「奇想曲」の名にふさわしく、愉快で気まぐれな旋律がちりばめられいるのですが、その合間合間に覗かせるマイナーコードの旋律が、まるで躁鬱を繰り返しているチャイコフスキーの心情のようだ、というのです。不幸な結婚と、社会的な苦悩でかなり凹んでいたチャイコフスキーの姿が想像できます。
とはいえ、勇壮なファンファーレとイタリアの民謡風舞曲を元にした4つの旋律で構成されていて、全体を通して、明るく陽気な部分が始終顔を覗かせ、最後は華やかで明るく幕を閉じます。
デュトワ/モントリオールの演奏は、色彩感豊かで、繊細と言ったイメージでしょうか。ただ、「1812年」のほうは、シンセサイザーが使われており、その使い方に「??」を感じる部分が少し残念です。
チャイコフスキーの管弦楽作品を聞いてみたい方に、また、何かに落ち込んで凹んでいる方にオススメの一枚です。
さて、以前のこと。楽器を吹く人にとってはちょっと凹む話を聞いたことをふと思い出しました。仔細までは聞いていないので、細かいことはかけないのですが、我々の吹奏楽団の団員の一人が楽器の盗難にあったということでした。中学生時代から使っていた長い付き合いの楽器だったようで、かなり年代ものにはなっていますがそれ以上に苦楽を共にした自分の楽器です。盗難にあった本人とはまだ直接話していないのですが、かなりへこんでいることは間違いないのでは無いかと思います。次回会ったときに声のかけようも無く、いま、どうしようかと思っています。
盗難ということなのですが、正確に言うと、車上荒らしのようです。香川県でも、最近、いろいろな場所で、車上荒らしがはやっているらしく注意が必要なようです。聞いたところによると、小学校の体育館の下にある駐車場でも車上荒らしが出て、注意を呼びかけているとか。恐ろしい話です。
楽器は、盗難に合うと、まずすぐには戻ってきません。大抵は質屋、中古や、場合によってはハード・○フのようなリサイクルショップに売られることがあるようです。今回の楽器は、オーボエでサックスではなかったのですが、ダッパーサクセーバーズの某氏も以前アルトサックスを盗られて、いまだに帰ってきていません。もう20年ぐらい前の話ですが。
盗難に遭った楽器が、もし、中古やさんや、リサイクルショップで売られているのを見つけても、普通に返してもらうことはできないようです。買い取った業者は盗難の事実を知らない場合は、善意の第三者として扱われ、自分が盗られた楽器でも、自分で買い戻すことになるそうです。大抵は業者のほうも心得ていて、金額を折半してくれることもあるようですが、いずれにせよ、自分のものにもかかわらず、買い戻す、という奇妙な現象が起きます。
それと、楽器は盗難に遭う前に製造番号、メーカーなどを控えておく必要があります。これが判らないと、発見されても、自分の楽器だと立証することができなくなるので、手元に返してもらえなくなることがあるようです。
しかし、盗難は許せません。盗難で、実は価値ある楽器を二束三文で売り払われて、その金で遊びほうけているやつがいるかと思うと腹が立ってきます。
しかし、盗られた本人はものすごく凹んでいることが想像できます。見つかる確立は低いとはいえ、早く見つかることを祈るばかりです。
そこで今日の一枚です。
チャイコフスキー/祝典序曲「1812年」
指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団
LONDON(ポリドール)POCL 5014
このCDはデュトワ/モントリオールによる、チャイコフスキーの作品集のようなものです。
曲目は、序曲「1812年」、イタリア奇想曲、バレエ組曲「くるみ割り人形」、スラブ行進曲、となっています。この中のイタリア奇想曲ですが、実は、鬱傾向にあった、チャイコフスキーの心情をよく表現しているとも言われています。同性愛者だったにもかかわらず、それをひた隠しにし、女性と結婚までしたチャイコフスキーですが、その不幸な結婚と、生来の多感で傷つきやすい正確のため、かなりの躁鬱傾向を示すようになります。1880年代後半まで、妻から逃げてるように、うつ病の治療をしながら、イタリアで、かなり長期の滞在をした彼が、その時に作曲した曲とされています。元々、奇想曲とは、イタリア語のカプリッチオ、「(形式にとらわれず)気ままに」という意味から生じたもので、その意味の成すとおり、音楽形式上での意味も、愉快で気まぐれな小曲やそれらをつなぎ合わせたものという意味合いで使われています。オーケストラを対象とした大規模な管弦楽曲で、「奇想曲」の名にふさわしく、愉快で気まぐれな旋律がちりばめられいるのですが、その合間合間に覗かせるマイナーコードの旋律が、まるで躁鬱を繰り返しているチャイコフスキーの心情のようだ、というのです。不幸な結婚と、社会的な苦悩でかなり凹んでいたチャイコフスキーの姿が想像できます。
とはいえ、勇壮なファンファーレとイタリアの民謡風舞曲を元にした4つの旋律で構成されていて、全体を通して、明るく陽気な部分が始終顔を覗かせ、最後は華やかで明るく幕を閉じます。
デュトワ/モントリオールの演奏は、色彩感豊かで、繊細と言ったイメージでしょうか。ただ、「1812年」のほうは、シンセサイザーが使われており、その使い方に「??」を感じる部分が少し残念です。
チャイコフスキーの管弦楽作品を聞いてみたい方に、また、何かに落ち込んで凹んでいる方にオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 18:48│Comments(0)
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