2007年12月24日

我が家の駄々駄犬。

この記事は2004年3月9日の記事を加筆修正したものです。

 我が家には、「もも」と言う名前の駄犬がいます。一応、ミニチュア・ダックスフントなのですが、ちょっと変わり者。生野菜が大好きです。レタスを毎食後かじってます。他の食癖も犬とは思えず、先日は、なますや、海鼠も食べていました。
 飼い犬のため、野生をすっかり忘れているのかはたまた、人を見下しているのか舐めたやつです。駄々をこねる駄犬で駄々駄犬。犬らしくない、犬です。(変な言い回しですが。)
 時々、らしさについて考えることがあります。らしさとは、既成概念だとひとことで済ますことも可能かもしれませんが、そうでもないような気がします。そのなかには、時代背景や、歴史に培われた習慣、慣習、思想などが盛り込まれているからです。ある部分、合理的なものであったりもします。「らしさ」って何でしょう。
らしさ、と言えば、今日の一枚。
今日の「展覧会の絵」は

禿山の一夜・展覧会の絵エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮/ソビエト国立交響楽団
メロディア(ビクター)VICC-2023


ご覧のように、これはソビエト崩壊前に録音されたものです。
曲とは関係ないのですが、このCD展覧会の絵が1つのトラックとして扱われているため、聴き始めると、最後まで、というLPレコード並みの不親切さです。
 一聴して感じるのは、ロシアらしい響きの展覧会の絵という感想。結構野太く豪快な演奏です。「古城」のソロは、昨日のアンセルメのものとは大きく違い、前に前に音楽を流そう、と言うよりも、ソロがゆったり吹けば、ある程度伴奏も足並みを合わせる感じです。テンポも遅め。アルトサックスの音色もソビエトらしい音。誰が吹いているのかは確認できていませんが、かつてのソビエトの名手、ミハイロフの音を思い起こさせます。プロムナードは、楽譜にあまり忠実なテンポではありません。ティルリーのテンポも激しく遅いもの。以外にアチェルランドは激しくやりません。
 あと、カタコンブは、厳粛と言うよりは、荒廃した戦場の惨劇をイメージさせるような雰囲気です。この金管はちょっとやりすぎな感も。ババ・ヤーガーとキエフの間はほとんど開けません。
 キエフの主旋律の四小節目後半の音は、トランペットの旋律の流れの音として扱われているようです。
 ロシア風味たっぷりの豪放磊落な演奏。特にあの、特徴的なロシアオケ独特の音色で吼える金管楽器群が楽しめます。どっしり、ずっしりと太い筆とカラフルな顔料の絵の具で壁画として描かれたような「展覧会の絵」です。残念なのは、廊下を歩くプロムナードに逡巡するような雰囲気などがあまり感じられないところでしょうか。ラヴェルに編曲されていながら、尚ロシア風味です。
 旧ソビエト時代の音を聞きたい方、ロシアらしい金管楽器の音を聞きたい方にオススメの一枚です。 

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