2008年06月30日
我が家が一番。
さて、最近仕事で多少遅い時間に帰宅、そして、週末も土曜は出勤、日曜はサックス・アンサンブルの練習と、自宅で過ごす時間が極端に減ってしまいました。家で何か作業をしたいと思ってもなかなか出来ず、結局深夜に作業することになってしまいます。
私は本来家で過ごすことが多い生活スタイルの人間だと思いますので、ここ最近のように家に居ない時間が多いのも珍しいかもしれません。
まあ、我が家に変えるとホッとするのが事実ですが。
そこで今日の一枚です。

スメタナ/連作交響詩「わが祖国」全曲
指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
コロムビア COCO-6767
このCDはスメタナの代表作でモルダウをはじめとした「わが祖国」が収録されたものです。
スメタナはチェコを代表する作曲家です(当時チェコスロバキア)。チェコスロバキアは、1620年から300年間、オーストリアのハプスブルク帝国に支配されていたという歴史があり、スメタナが生まれた1824年でもオーストリア帝国の支配下です。
帝国の支配は、厳しいく、母国語が禁じられるなど、チェコスロバキアの人々は、屈辱的迫害を受けていました。人々は、この支配から逃れ、「自分たちの国をつくりたい」という思いを強くしていきました。こうした中、スメタナが思いを込めて作った曲が、祖国の歴史と自然を歌った一連の作品で、交響詩「わが祖国」です。
この「わが祖国」は日本ではモルダウ以外あまり(というかほとんど)演奏されませんが、6つの曲があります。1:ヴィシェフラト(高い城)、2:ヴルタヴァ(モルダウ)、3:シャールカ、4:ボヘミアの森と草原より、5:ターボル、6:ブラニーク、という6曲となります。
スメタナの死後30年を経過してチェコスロバキアはついに独立を果たすわけなのですが、モルダウの美しさとは裏腹にスメタナの革命的、戦闘的音楽活動とも言える愛国心に満ちた作品です。
さて、演奏の方はチェコの名門、チェコフィルとノイマンによるもので、文句のつけ様もありません。聴いた感じともすればおとなしく物足りない演奏にも感じますが、よくよく聴くと、曲全体の構成が大きく捉えられており、しっかりと組み立てられているものであることに気づきます。ノイマンはクーベリックの後を引き継いだ生粋のチェコの指揮者ですが、クーベリックよりもさらに、洗練された音楽を作っているように思います。その分ちょっと民族色の濃い泥臭さはなくなっているのかもしれませんが、カラヤン/ベルリンフィルの演奏などに比べると、雄大で牧歌的、壮大なものが描かれていると感じます。カラヤン/ベルリンフィルなどはどちらかというと荘厳できらびやかに演奏されている気がします。
ヨーロッパでは土地か一続きになっているためにまた、日本などとは全く違った愛国心、といったものがあるのかもしれません。しかし、ヨーロッパの人が同じヨーロッパのほかの国に出かけた後で、帰ってから、「やっぱり家が一番」と言うかどうかは定かではないのですが。
モルダウを聴いてみたい方、チェコの音楽に少し触れた見たい方、また、連作交響詩「わが祖国」をモルダウだけでなく全曲聴いてみたい方にオススメの一枚です。
私は本来家で過ごすことが多い生活スタイルの人間だと思いますので、ここ最近のように家に居ない時間が多いのも珍しいかもしれません。
まあ、我が家に変えるとホッとするのが事実ですが。
そこで今日の一枚です。

スメタナ/連作交響詩「わが祖国」全曲
指揮:ヴァーツラフ・ノイマン
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
コロムビア COCO-6767
このCDはスメタナの代表作でモルダウをはじめとした「わが祖国」が収録されたものです。
スメタナはチェコを代表する作曲家です(当時チェコスロバキア)。チェコスロバキアは、1620年から300年間、オーストリアのハプスブルク帝国に支配されていたという歴史があり、スメタナが生まれた1824年でもオーストリア帝国の支配下です。
帝国の支配は、厳しいく、母国語が禁じられるなど、チェコスロバキアの人々は、屈辱的迫害を受けていました。人々は、この支配から逃れ、「自分たちの国をつくりたい」という思いを強くしていきました。こうした中、スメタナが思いを込めて作った曲が、祖国の歴史と自然を歌った一連の作品で、交響詩「わが祖国」です。
この「わが祖国」は日本ではモルダウ以外あまり(というかほとんど)演奏されませんが、6つの曲があります。1:ヴィシェフラト(高い城)、2:ヴルタヴァ(モルダウ)、3:シャールカ、4:ボヘミアの森と草原より、5:ターボル、6:ブラニーク、という6曲となります。
スメタナの死後30年を経過してチェコスロバキアはついに独立を果たすわけなのですが、モルダウの美しさとは裏腹にスメタナの革命的、戦闘的音楽活動とも言える愛国心に満ちた作品です。
さて、演奏の方はチェコの名門、チェコフィルとノイマンによるもので、文句のつけ様もありません。聴いた感じともすればおとなしく物足りない演奏にも感じますが、よくよく聴くと、曲全体の構成が大きく捉えられており、しっかりと組み立てられているものであることに気づきます。ノイマンはクーベリックの後を引き継いだ生粋のチェコの指揮者ですが、クーベリックよりもさらに、洗練された音楽を作っているように思います。その分ちょっと民族色の濃い泥臭さはなくなっているのかもしれませんが、カラヤン/ベルリンフィルの演奏などに比べると、雄大で牧歌的、壮大なものが描かれていると感じます。カラヤン/ベルリンフィルなどはどちらかというと荘厳できらびやかに演奏されている気がします。
ヨーロッパでは土地か一続きになっているためにまた、日本などとは全く違った愛国心、といったものがあるのかもしれません。しかし、ヨーロッパの人が同じヨーロッパのほかの国に出かけた後で、帰ってから、「やっぱり家が一番」と言うかどうかは定かではないのですが。
モルダウを聴いてみたい方、チェコの音楽に少し触れた見たい方、また、連作交響詩「わが祖国」をモルダウだけでなく全曲聴いてみたい方にオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 20:50│Comments(0)
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