2007年12月21日

価値観。

この記事は2004年3月6日に書かれた記事を加筆修正したものです。 


今日家の整理をしていたら、むかーし昔の洗顔せっけんというものが出てきました。パッケージに古いロゴで「カネボウ」とか、「小林コーセー」とかかいてあるものです。
 中のせっけんは問題なく使用できると思うのですが、高級なせっけんと言うことで、プラスチック製のせっけん箱がついてきていて、そのデザインやセンスが今見るとギョッとするぐらい野暮ったいのです。こういうのを「レトロ」と表現する人もいるのでしょうが、私は、ただのボロ臭いプラスチックにしか見えませんでした。(笑)当時は、少なくともお洒落なデザインだったはずなのですが…。よく、時代によって価値観や美意識も変化する、と言いますが、今日のせっけんはテレビでちょっとだけ昔の映像を見たときの違和感と同じような感覚を覚えた出来事でした。
そんなこんなで、今日の一枚なのですが、「展覧会の絵」プレ企画と言うことで今日の一枚は、

ブーレーズ~ボレロ
これが4Dサウンドだ!! vol.1
グラモフォン(ポリドール) POCG-9555

「展覧会の絵」でなぜこのCDか、と言えば、「展覧会の絵」には
かなりの確立で、「ボレロ」か「禿山の一夜」が一緒に入っているからです。で、4Dサウンドとは、何かというと、録音の機械的、技術的な話で、能書きには4つのディメンションがどうのこうの、
とかかれていますが、音楽を聴く目的でこのCDを購入した人には、
何の興味も無い能書きなので、ココには書きません。
 で、4D録音だからどうなの?と言えば、…別に普通の録音でもいいんじゃない?と言う感じ。確かに撮られた音はベールがはがされたようにクリアーな音の部分もありますが、録音の傾向としては、こんなバランスは無いんじゃないか、と思うことがしばしばです。これじゃ、デジタル録音云々よりも、昔のアナログ録音の方が…とすら思ってしまいます。まあ、時代背景としては、CDがアナログレコードより音が良くない、と言われ始めていた時代だったので、そういう時代が作り出したものなのかもしれません。きっと、今は、この音づくり(録音の上での)も一般化しているのかもしれませんが。録音に対する価値観も時代によって変化するのかもしれません。でも、生の演奏からするととても考えられない音作りです。ホントに。ある意味、耳が疲れてしまいます。(特にヘッドフォンを多用するリスナーは要注意です。)
 私は、録音というものは、アーティストと、エンジニアによる総合芸術だと思うのですが、いかがでしょうか。4D録音のエンジニアは私の好みではないのかもしれません。音をピンポイントで拾ってくるような感じに聞こえてしまうのです。
 それはともかく、曲の方は「ボレロ」と「禿山の一夜」他が入っているのですが、演奏は、一級品です。特にボレロはソロパートが多いので、もしかしたら、この4D録音向きの曲なのかもしれませんが。禿山は、よく耳にする、リムスキー=コルサコフ編曲版ではなく、原典版が使用されたものです。
 尚、カタログ様のオムニバス形式のため、演奏団体は統一されていません(曲によっては途中でフェードアウト)。
 いろいろ書きましたが、4Dサウンドって何?と思う方や、ちょっとだけボレロや、禿山の一夜が聞いてみたいという方にオススメです。



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