2008年06月13日

たまに聞きたくなる。

以前書いたことがあると思いますが、私は現在使用できる状態のレコードプレーヤーを持っていません。
それに対して、LPレコードは何枚か持っています。本当はレコードが聴けるようにレコードプレーヤーが欲しいのですが、しっかりしたレコードプレーヤーを購入するとなると、数万円以上、さらに私のプリメインアンプにはフォノイコライザーが搭載されていないので、フォノイコライザーと昇圧トランスなどを買い揃えることになります。かなりの出費、たまにレコードは聴きたくなりますが、今はCDだけで我慢しています。
一番困るのは、参考音源として聞きたいときなどにも、再生すら出来ないということ。妥協して、安いプレーヤーを買ってもいいかなと時々思うのですが、それも安物買いのなんとかという奴になりそうで躊躇してしまいます。
そこで今日の一枚です。

組曲「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
交響詩「禿山の一夜」
指揮:ユージン・オーマンディ
フィラデルフィア管弦楽団
オーマンディ音の響宴1300 Vol.13
CBSソニー SOCT-13

これはCDではなくLPです。私がはじめて手に入れた禿山の一夜が収録されたレコードでした。この時代のフィラデルフィア管弦楽団は、黄金のフィラデルフィア・サウンドといわれた時代で、まさに輝かしくキラキラを通り越してギラギラに近い音色です。カラヤン&ベルリンフィルの演奏しか聴いたことの無いような人が、この演奏を聞くとまさに度肝を抜かれたことでしょう。冒頭のプロムナードのトランペットの音からして既にキラキラです。輝かしいことッこの上ない音色です。金粉がとびっちって来そうなくらいの勢いの音です。
 さらにオーマンディ&フィラデルフィア管弦楽団の演奏自体もまさに黄金期の時代です。オーマンディは演奏効果を上げるために部分的に楽譜を改変したり、オーケストラの編成を変更したりしていたようです。このレコードのジャケットの写真(展覧会の絵の演奏時ではないかもしれませんが)を見る限り、オーボエやフルート、ファゴットなどが4人ずつ居るという、あまり見ない木管楽器の倍管が行なわれているようです。
 禿山の一夜でも同様に明るい輝かしい響きが聞かれます。しかし、只単に明るく派手な軽い演奏ではなく、しっかりとした重厚な響きとしっかりとしたアンサンブル、卓越したテクニックを聞き取ることが出来ます。
 音の印象としては、ロシア(当時ソ連)のオケの対極にある最右翼的なサウンド、といったらわかりやすい表現かも(余計わかりにくい表現かも)しれません。今は聞けないので、以前レコードをカセットテープに録音したものを聞いています。
 輝かしい黄金のフィラデルフィアサウンドを聴きたい方、ドイツ系のオケの音や、ロシア系のオケの音と違う響きを聴いてみたい方にオススメのレコードです。




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