2008年05月03日

定期演奏会のとき。パート3

 明日から(日付は今日ですが)ゴールデンウィーク本番が始まります。高松ウインドシンフォニーの第1回の演奏会のことです。当時は私もまだ団に所属しておらず(第5回から参加)演奏すら、聞いていないのですが、ゲストがなんとあの坂口新氏。あのとてつもなく素晴らしい音色と、テクニック、そして微動だにしない姿勢にもかかわらず、非常に豊な表現と、感性。ものすごいです。当時のビデオが残っていて、坂口新氏は既に亡くなっていらっしゃるので、貴重な映像です。また、氏の演奏の録音は残念なことに今ではほとんど見ることが出来ません。そういった点でもなかなかお目にかかることができないものです。
で、今日の一枚。


QUATUOR JEAN LEDIEU
OPUS 91 2408-2



このCDはデファイエ四重奏団でバリトン・サクソフォーンを担当していたジャン・リュデュー氏が率いるカルテットの演奏です。残念ながら、2002年にカルテットとしての活動は休止してしまいました。ソプラノには、ファブレス・モレッティ氏が参加しています。
私が、中学の頃バリトンサックスを吹いていて、一番最初に聞いたプロのバリトンサックスの音色はリュデューしの物でした。当時あの太くしなやかな音色にどれだけあこがれたことか。私の記憶に強烈な印象を残しました。
 サンジュレー、ピエルネの「民謡風ロンド」、パスカル、アブシルなどが収録されています。
 演奏はスタイル的には純粋にフランス流な演奏です。ただ、解釈の中に工夫が随所に見られ、それがもしかしたら、??と思うことがあるかもしれませんが、よくよく聴くと楽譜にかかれていることを忠実にやっていたりするのが聴いて取れます。あと少し残念なのはデファイエ四重奏団に比べると音色のブレンド感が今ひとつ乏しいところでしょうか。しかし、リュデュー氏の音もまだ健在、という感じで素晴らしいものです。
 特にバリトン・サクソフォーンを吹かれる方には必聴の一枚、サクソフォーンを吹かれる全ての方にオススメの一枚です。


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