2008年04月25日
ソプラノ・サクソフォーンな訳。
定期演奏会をはじめとして、演奏会が近づいてくると、練習量は増えてきます。でも、上手くなればいいのですが、私自身は基礎練習が圧倒的に足りていないので疲れるばかりで一向に上達しません(泣)。
私はアンサンブルでは主にソプラノ、吹奏楽では主にアルトを吹くことが多いのですが。元々は昨日も書いた通りバリトンサックスを主に吹いていました。それが何故アルトやソプラノを吹くようになったかというと、まず、楽器が欲しいと思ったのですが、当時アルトサックスでも40万円を越える代物。バリトンになると物によっては100万円を超えてしまいます。なので最初買ったのはアルトでした。で社会人の楽団に入ってしばらくアルトを吹いていたのですが、ある時先輩からアンサンブルを一緒にやろうという誘いがあり、二つ返事でOKした私はそこでもしばらくはアルトを吹いていたのです。で、ソプラノは、それまでほとんど触ったことも無いほど縁の無い楽器でした。ソプラノ・サクソフォーンと言う楽器を吹くようになって買うまでして吹いているのは実は複雑な訳が。とあることで吹奏楽の中でソプラノサックスを一度だけ吹く必要が出来た時、一緒にアンサンブルをしていた先輩のつてであるところからソプラノサックスを借りたのです。でも、そのときはまだソプラノはそのときだけのものでした。ところがしばらくしてソプラノを吹いていた先輩が参加できなくなり、しばらくアンサンブルは休止状態に。で、借りたソプラノサックスもそのまま何ヶ月も抱えたままで過ごしていたのですが、あるひ突然、また先輩から連絡が。「アンサンブルをまた始めようと思うけん、楽器もって練習にきていた。」(注:讃岐弁です。訳は「アンサンブルをまた始めたいと思うので、楽器を持ってきてください。」)
当然、私はアルトサックスを抱えて練習に行こうとしましたが、はたと気づいて借りっぱなしのソプラノを返却しようと思い、アルトとソプラノの2本の楽器をかついで練習へ。その後いろいろあるので続きはまた明日に。
ということで今日の一枚。
Solitary Saxophone
Claude DELANGLE(Soprano、Alto、Baritone Saxophone)
BIS CD-640 輸入盤
このCDはサクソフォーンの無伴奏現代曲集です。クロード・ドゥラングル氏による演奏です。ドゥラングル氏といえばデファイエの後任としてパリ国立音楽院の教授に任命された人物です。ドゥラングルのレパートリの大きな部分を占めているのが現代音楽です。ドゥラングル氏の音色はミュール氏以来の、ヴィヴラートを多用した伝統的な音色とは一線を画したビブラートを控え、ストレートでありながら弾力性に富んだものです。また現代作曲家と親交があり、デニーゾフの「サクソフォン協奏曲」や当初サクソフォン以外の楽器のために書かれたやベリオの「セクエンツァIXb」などをサクソフォーンのレパートリーにするなどの功績も上げられます。
一見、伝統とは外れた現代的音色と現代奏法と思われがちなドゥラングル氏の演奏ですが、その根底にはやはりフランス流のサクソフォーンの基礎が流れているのでは無いかと思う部分も多々あります。ただ、私の知る限り、アンサンブルの活動にはあまり熱心では無いようでソリストとしてのCDは結構リリースされているものの、彼が参加したサクソフォーン・アンサンブルのCDはごく僅かしか存在しないようです。
私はソプラノサクソフォーンの演奏がじっくり聞けるCDをと思ってこれを買ったのですが、はっきり言ってその目的には不向きだったかもしれません。(笑)曲が難解なのでレベルの低い私には旋律やフレージングの参考としては不向きでした(ベリオや、武満徹、シェルシなど)。しかし、ドゥラングル氏のストレートなのに柔軟性に富んだ音色は素晴らしいものがあります。また、曲や表現による音色の使い分けという点で参考にしても勉強になるCDです。
また、このCDではソプラノ、アルト、バリトンという楽器を全て無伴奏で吹いており、飾りなしの真剣勝負と言う印象も受けるCDです。
現代曲に興味のある方、サクソフォーンの現代奏法に興味のある方、また、ドゥラングル氏の卓越した演奏を聞いてみたい方にオススメの一枚です。
私はアンサンブルでは主にソプラノ、吹奏楽では主にアルトを吹くことが多いのですが。元々は昨日も書いた通りバリトンサックスを主に吹いていました。それが何故アルトやソプラノを吹くようになったかというと、まず、楽器が欲しいと思ったのですが、当時アルトサックスでも40万円を越える代物。バリトンになると物によっては100万円を超えてしまいます。なので最初買ったのはアルトでした。で社会人の楽団に入ってしばらくアルトを吹いていたのですが、ある時先輩からアンサンブルを一緒にやろうという誘いがあり、二つ返事でOKした私はそこでもしばらくはアルトを吹いていたのです。で、ソプラノは、それまでほとんど触ったことも無いほど縁の無い楽器でした。ソプラノ・サクソフォーンと言う楽器を吹くようになって買うまでして吹いているのは実は複雑な訳が。とあることで吹奏楽の中でソプラノサックスを一度だけ吹く必要が出来た時、一緒にアンサンブルをしていた先輩のつてであるところからソプラノサックスを借りたのです。でも、そのときはまだソプラノはそのときだけのものでした。ところがしばらくしてソプラノを吹いていた先輩が参加できなくなり、しばらくアンサンブルは休止状態に。で、借りたソプラノサックスもそのまま何ヶ月も抱えたままで過ごしていたのですが、あるひ突然、また先輩から連絡が。「アンサンブルをまた始めようと思うけん、楽器もって練習にきていた。」(注:讃岐弁です。訳は「アンサンブルをまた始めたいと思うので、楽器を持ってきてください。」)
当然、私はアルトサックスを抱えて練習に行こうとしましたが、はたと気づいて借りっぱなしのソプラノを返却しようと思い、アルトとソプラノの2本の楽器をかついで練習へ。その後いろいろあるので続きはまた明日に。
ということで今日の一枚。
Solitary Saxophone
Claude DELANGLE(Soprano、Alto、Baritone Saxophone)
BIS CD-640 輸入盤
このCDはサクソフォーンの無伴奏現代曲集です。クロード・ドゥラングル氏による演奏です。ドゥラングル氏といえばデファイエの後任としてパリ国立音楽院の教授に任命された人物です。ドゥラングルのレパートリの大きな部分を占めているのが現代音楽です。ドゥラングル氏の音色はミュール氏以来の、ヴィヴラートを多用した伝統的な音色とは一線を画したビブラートを控え、ストレートでありながら弾力性に富んだものです。また現代作曲家と親交があり、デニーゾフの「サクソフォン協奏曲」や当初サクソフォン以外の楽器のために書かれたやベリオの「セクエンツァIXb」などをサクソフォーンのレパートリーにするなどの功績も上げられます。
一見、伝統とは外れた現代的音色と現代奏法と思われがちなドゥラングル氏の演奏ですが、その根底にはやはりフランス流のサクソフォーンの基礎が流れているのでは無いかと思う部分も多々あります。ただ、私の知る限り、アンサンブルの活動にはあまり熱心では無いようでソリストとしてのCDは結構リリースされているものの、彼が参加したサクソフォーン・アンサンブルのCDはごく僅かしか存在しないようです。
私はソプラノサクソフォーンの演奏がじっくり聞けるCDをと思ってこれを買ったのですが、はっきり言ってその目的には不向きだったかもしれません。(笑)曲が難解なのでレベルの低い私には旋律やフレージングの参考としては不向きでした(ベリオや、武満徹、シェルシなど)。しかし、ドゥラングル氏のストレートなのに柔軟性に富んだ音色は素晴らしいものがあります。また、曲や表現による音色の使い分けという点で参考にしても勉強になるCDです。
また、このCDではソプラノ、アルト、バリトンという楽器を全て無伴奏で吹いており、飾りなしの真剣勝負と言う印象も受けるCDです。
現代曲に興味のある方、サクソフォーンの現代奏法に興味のある方、また、ドゥラングル氏の卓越した演奏を聞いてみたい方にオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 00:02│Comments(0)
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