2008年12月06日

ソロは苦手です。

吹奏楽であれ、アンサンブルであれ、楽譜に「solo」の文字が登場することがしばしばあります。アンサンブルの場合、ソプラノを吹いていると、結構「solo」の文字がなくても目立つこともあります。何人かで演奏する一部の「solo」も、責任が重くのしかかる気がして重圧で嫌なものですが、それが、バックを完全に伴奏につけてのソロだったらなおさらです。
何度かそれに近い状態で演奏したことがありますが、胃が縮む思いをしました。
周囲の人たちは、私に対して全然そうは見てくれていないようですが、実はこのような延々と吹くソロは私は苦手。何より体力と集中力が一曲分持たないことが多いのです。
まだまだ修行が足りないということなのでしょうか。
そこで今日の一枚です。



ソロは苦手です。


ニュー・サウンズ・イン・ブラス・フィーチャリング 須川展也
東芝EMI TOCF-56037

このCDは東京佼成ウィンドオーケストラのニューサウンズ・イン・ブラスの形態で、須川展也氏のソロをフューチャーしたというスタイルのもの。ポップスの須川氏のコンチェルト、ニューサウンズ版といった様相のCDといえばわかりやすいかもしれません。
 曲目は、いつか王子さまが、スペイン、メモリー、青春の輝き、ソング・フォー・ユー、煙が目にしみる、エスクァーロ、リベルタンゴ、オブリビオン、シー・ラブズ・ユー / ヘイ・ジュード 、となっています。
 ピアソラの曲が結構入っているのは発売された時期の影響にもよるのかもしれません。マッチングのソロパート譜も存在していますが、すぐに吹けるような代物ではありませんでした。かなりの実力、テクニックを要します。須川氏の吹く楽譜、トルヴェール・クヮルテットの楽譜にはそういったものが多いような気がして、楽譜を見ると気がめいることもしばしば…です。(私に実力が無いだけなのかもしれませんが)
 ただ、このCD録音は???です。天下の東芝EMIなのに、エンジニアの腕のためか、はたまた、録音した会場のためか、なぜか抜けの悪い録音、ソロの聞き取りづらい部分がある録音になっています。けなすわけではないのですし、私自身録音エンジニアのことはあまりわからないのですが、どうも、この録音はミキシングエンジニアの好みが私と激しく違うか、録音や編集の環境が悪かったとしか思えません。
 しかしながら、録音の面を差し引いても須川展也氏のアルト、ソプラノサックスのスーパーテクニックとすばらしい音色が体験できるアルバムです。
 サックスソロの音色でニューサウンズのソロを堪能したい方にオススメの一枚です。
 楽譜を持っているので、また練習しようかと思います。(本番で吹くのは勘弁してください。)
 


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