2008年08月31日

いつもの。

まだまだ暑い日が続いています。台風のシーズンでもありますが、今年は台風も少ないようです。でもあまり台風を期待するのも良くないかもしれません。台風などで大きな被害が出ると、日常の生活で、いつもの生活に戻るまでには時間がかかります。見慣れた建物が無くなったり、見慣れた木々がなくなったりすることもしばしばです。
 いつもの景色、いつものリズム、いつもの音、いつもの日常、いつものものは、何気なく感じていますが、こうやって災害などで、「いつもの」が失われてしまうと、初めて気づいたりします。
 何気に見ている、いつものものが大切だったり、自分の中で重要な位置を占めていたりします。
そこで今日の一枚です。


いつもの。


French Music for Saxophone Quartet
            /Aurelia Saxophone Quartet
Etcetera KTC 1104

このCDはオーレリア・サクソフォーン・カルテットのフランスものの曲の演奏を集めたアルバムです。サックス吹きには耳慣れたいつもの音楽がたくさん収録されています。
 曲目は、アンダンテとスケルツォ (ボザ) 、サクソフォン四重奏曲 (デザンクロ) 、小組曲 (フランセ) 、グラーヴェとプレスト (リヴィエ) 、サクソフォン四重奏曲 (シュミット) 、民謡風ロンドの主題による前奏と変奏曲 (ピエルネ) とまさにスタンダードなサクソフォン・カルテットと言った
曲ばかりです。逆に、日本で最近録音されたアルバムで、これだけの曲を一枚に収めたものはあまり見かけません。今から、20~30年ぐらい前はデファイエ四重奏団や、ミュールやギャルドの四重奏団による、これらの曲の録音が盛んに発売されていたのにもかかわらず、いまは、これだけの曲を取り上げる、アルバムは非常に少なくなりました。もしかしたら、サクソフォーン・アンサンブルにとってはもはや古典になった曲ということなのかもしれませんが、デザンクロや、シュミット以外の曲もまだまだサクソフォーンにとっては重要なレパートリーのはずですし、この中の曲を取り上げてCDに収録しているのはよく見かけます。でも、一気に取り上げるのは珍しくなってきています。
 演奏のほうは、楽譜を丁寧に読み込んだような表現が感じられるものです。技術的には時には??と思わせる点もなきにしもあらずなのですが、その表現への取り組みは技術面を差し引いても余りある気がします。
 現代曲に聴き疲れしたときも、スタンダードないつものサクソフォーン・カルテットが聞きたいときもオススメな一枚です。


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