2008年08月23日
間違ってるんだけど、それ。
今日はいよいよ、牟礼の石灯り月あかりコンサートの本番。皆さん、おヒマな方は是非夕方から牟礼の州崎寺に起こし下さい。ダッパーサクセーバーズが演奏に登場します。
実は、絶対的練習量が足りない部分があるので、楽譜を間違って吹く可能盛大。指摘されてもおかしくない間違いだけはしないように努力したいと思います。というより、間違えること自体本当はあってはならないことです。さて、話は急に変わりますが、世の中で生活していると、相手が間違っているのが分かっているのにどうしても訂正できないことがあります。それは訂正できないような場面だったり、訂正しなくても周囲は分かっていたり、相手が目上の人で訂正しにくい状況だったり、様々です。しかもちょっと言い間違えた、というのでは無く確実に間違えたまま、使い続けていることばだったりします。
私が以前、勤めていた会社の関係で結婚式に呼ばれて出席したときにある会社の専務さんが、「新郎新婦は新居に新しい生活ズックをそろえ…」と「グッズ」と「ズック」を間違えて連発。他にも、「アナログ時計」のことを「アナグロ時計」と言っている女性に何も言えなかったり、と日常の中でも結構間違ってるんだけど、それ、と思いつつも訂正できないことがよくあります。しかも間違えている本人は気にせず使ってしまっているところに逆に訂正しづらさがあったりします。
そこで今日の一枚です。

ビゼー/「アルルの女」第一組曲&第二組曲
「カルメン」組曲
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィル・ハーモニー管弦楽団
ダニエル・デファイエ(アルトサクソフォーン「アルルの女」ソロ)
グラモフォン(ポリドール) FOOG 27013
このCDはカラヤン&ベルリンフィルのビゼー作品の収録されたもの。ビゼーという人は夭逝だったため作品は多くありません。
サクソフォーン吹きとしてこのアルバムを聴くには理由があります。カラヤン氏はサクソフォーンのソロがある曲は必ず、ダニエル・デファイエ氏を指名して演奏していたと聴いたことがあるのですが、このアルバムも例外なく、デファイエ氏の美しい音色を聞くことができます。第二組曲の間奏曲はサクソフォーン吹きにとっては欠かすことのできない名曲となっています。
さて、問題は、この録音には明らかに楽譜の解釈に間違いがあるということです。いや、カラヤン氏に直接聞くこともできないので、「わざとそうしている」といわれればそれまでなのですが、明らかにスコアの記譜と比べると誤りの演奏になってしまいます。実は、「アルルの女」の「ファランドール」のスコアには「タンブール」という楽器の指定があるのですが、この楽器は実はプロバンス太鼓といって胴の深い革張りの太鼓なのですが、カラヤン氏は普通にタンバリンで演奏しています。昔はドイツ系の楽団や指揮者にこの間違いは多くみられたようで、その理由としてはビゼーがフランス人で、楽譜の指定楽器がすべてフランス表記であったことによるようです。たとえば、フランス表記では「コルノ」という楽器があって、これは「コルネット」のことではなく、所謂「フレンチホルン」のことなのです。
で、カラヤン盤を聞きなれた方には、他の正しくプロバンス太鼓で演奏されたものを聞くと「あれっ?」と思ってしまうでしょうし、逆に他の正しく演奏されたものを聞くと、カラヤン氏の演奏は「何じゃこれ?」ということに鳴ってしまいます。果たして、本当は間違いだったのか、意図的に楽器を変えたのか、カラヤン氏もなくなった今は確認することもできないのかもしれません。元々私などに確認のしようも無いのですが。
ただ、演奏のほうはさすがベルリンフィル、カラヤン、といったところでしょうか。非常に分かりやすい表現で楽しませてくれます。また、ダニエル・デファイエ氏のソロも絶品です。
サクソフォーンを吹くすべての方に、アルルの女の楽器解釈の違いを聞き比べてみたい方にオススメの一枚です。
実は、絶対的練習量が足りない部分があるので、楽譜を間違って吹く可能盛大。指摘されてもおかしくない間違いだけはしないように努力したいと思います。というより、間違えること自体本当はあってはならないことです。さて、話は急に変わりますが、世の中で生活していると、相手が間違っているのが分かっているのにどうしても訂正できないことがあります。それは訂正できないような場面だったり、訂正しなくても周囲は分かっていたり、相手が目上の人で訂正しにくい状況だったり、様々です。しかもちょっと言い間違えた、というのでは無く確実に間違えたまま、使い続けていることばだったりします。
私が以前、勤めていた会社の関係で結婚式に呼ばれて出席したときにある会社の専務さんが、「新郎新婦は新居に新しい生活ズックをそろえ…」と「グッズ」と「ズック」を間違えて連発。他にも、「アナログ時計」のことを「アナグロ時計」と言っている女性に何も言えなかったり、と日常の中でも結構間違ってるんだけど、それ、と思いつつも訂正できないことがよくあります。しかも間違えている本人は気にせず使ってしまっているところに逆に訂正しづらさがあったりします。
そこで今日の一枚です。

ビゼー/「アルルの女」第一組曲&第二組曲
「カルメン」組曲
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィル・ハーモニー管弦楽団
ダニエル・デファイエ(アルトサクソフォーン「アルルの女」ソロ)
グラモフォン(ポリドール) FOOG 27013
このCDはカラヤン&ベルリンフィルのビゼー作品の収録されたもの。ビゼーという人は夭逝だったため作品は多くありません。
サクソフォーン吹きとしてこのアルバムを聴くには理由があります。カラヤン氏はサクソフォーンのソロがある曲は必ず、ダニエル・デファイエ氏を指名して演奏していたと聴いたことがあるのですが、このアルバムも例外なく、デファイエ氏の美しい音色を聞くことができます。第二組曲の間奏曲はサクソフォーン吹きにとっては欠かすことのできない名曲となっています。
さて、問題は、この録音には明らかに楽譜の解釈に間違いがあるということです。いや、カラヤン氏に直接聞くこともできないので、「わざとそうしている」といわれればそれまでなのですが、明らかにスコアの記譜と比べると誤りの演奏になってしまいます。実は、「アルルの女」の「ファランドール」のスコアには「タンブール」という楽器の指定があるのですが、この楽器は実はプロバンス太鼓といって胴の深い革張りの太鼓なのですが、カラヤン氏は普通にタンバリンで演奏しています。昔はドイツ系の楽団や指揮者にこの間違いは多くみられたようで、その理由としてはビゼーがフランス人で、楽譜の指定楽器がすべてフランス表記であったことによるようです。たとえば、フランス表記では「コルノ」という楽器があって、これは「コルネット」のことではなく、所謂「フレンチホルン」のことなのです。
で、カラヤン盤を聞きなれた方には、他の正しくプロバンス太鼓で演奏されたものを聞くと「あれっ?」と思ってしまうでしょうし、逆に他の正しく演奏されたものを聞くと、カラヤン氏の演奏は「何じゃこれ?」ということに鳴ってしまいます。果たして、本当は間違いだったのか、意図的に楽器を変えたのか、カラヤン氏もなくなった今は確認することもできないのかもしれません。元々私などに確認のしようも無いのですが。
ただ、演奏のほうはさすがベルリンフィル、カラヤン、といったところでしょうか。非常に分かりやすい表現で楽しませてくれます。また、ダニエル・デファイエ氏のソロも絶品です。
サクソフォーンを吹くすべての方に、アルルの女の楽器解釈の違いを聞き比べてみたい方にオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 09:31│Comments(0)
│今日の一枚