2008年07月25日
暑さを乗り切るには。
今日も暑い一日となっています。各地で倒れる方や、不幸にもなくなられる方がいて、殺人的な猛暑、という言葉さえ浮かんできそうな暑さです。
暑さをしのぐには暑い日に、涼しいところに行く、というのが常套手段だと思うのですが、涼しいところで休んでばかりいては次に暑い外に出かけたときに一発で温度差に参ってしまいます。やはり、暑さ対策をしながら、適度に外に出かけることも大切かと思います。
暑さを乗り切るためには、涼むだけでなく、暑さのイライラでたまったエネルギーを爆発させることも必要かもしれません。それがもしかしたら、夏祭りという形になって現れているのかもしれません。おもいっきり騒いで暑さを忘れる、そんなことも必要なのかもしれません。
暑い夏の夜、少しだけ涼しくなってから外で祭りで騒ぐ、という行為は暑さをしのぐための行為と決してかけ離れてはいないような気がします。暑さの中でもっと暑くなって見やがれと騒ぐさまはまさに暑さでたまったイライラをエネルギーに変えているかのようです。
そこで今日の一枚です。
リムスキー=コルサコフ/交響組曲シェエラザード
指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団
LONDON(ポリドール) F35L21002
このCDはデュトワ/モントリオールによるシェエラザードとスペイン奇想曲が収録されたもの。シェエラザードのほうは以前他のCDの紹介のときに少し書きましたので今回はスペイン奇想曲のほうを取り上げてみたいと思います。この曲は1887年2月に急逝した、ロシア五人組の一人、ボロディンの「イーゴリ公」を完成させる作業をしている間にかかれ、
1887年11月にペテルブルグで作曲者自身の指揮で初演された時も、すばらしい成功を収め、オーケストラの楽員からも絶賛を浴びたようです。後にチャイコフスキーからも絶賛されたようです。
19世紀後半のヨーロッパでは、ラロの「スペイン交響曲」やビゼーの「カルメン」などスペインを題材とした曲が流行しており、この「スペイン奇想曲」はそのさきがけとも言われています。曲全体をスペインらしい非常に民族色の濃いものにしています。
曲は5つの部分になっていますが、通常は全部続けて演奏されます。1.アルボラーダ"、朝のセレナーデ"のことで、にぎやかに始まります。ヴァイオリンのソロが美しいことでも有名です。2.変奏曲、冒頭にホルン四重奏が奏でるテーマを、コルサコフらしい変奏曲で表現していきます。
3.アルボラーダ、第1曲より半音高く転調された旋律で始まり、ヴァイオリン独奏がクラリネットに入れ替えクラリネットが利き所の曲となっています。まさに「手を替え品を替え」といった手法です。4.情景とジプシーの歌、ホルン、トランペット、ヴァイオリン、そしてフルート、クラリネット、さらにオーボエ、トライアングル、ハープ等が「我こそは・・・・」とカデンツァを交えて活躍し、最後はジプシーの歌が全員で演奏されます。
5.アストゥリアのファンダンゴ、フラメンコ系のスペイン舞曲"ファンダンゴ"で、一気にくらいまっくすへむかいます。全曲を通して、まさに情熱の国、スペインという感じなのですが、最後のこの曲でさらに情熱的に終わります。
演奏はさすがデュトワ、洗練されたイメージに仕上がっています。部分的にはもっとスペインの熱さ、を感じてもよいかもしれませんが十分にスペインらしいイメージが伝わってきます。曲自体もまさに暑い中に熱さ、といった感じの曲です。
これから暑い日々、さらに暑くなって暑気払いをしたい方にオススメの一枚です。
暑さをしのぐには暑い日に、涼しいところに行く、というのが常套手段だと思うのですが、涼しいところで休んでばかりいては次に暑い外に出かけたときに一発で温度差に参ってしまいます。やはり、暑さ対策をしながら、適度に外に出かけることも大切かと思います。
暑さを乗り切るためには、涼むだけでなく、暑さのイライラでたまったエネルギーを爆発させることも必要かもしれません。それがもしかしたら、夏祭りという形になって現れているのかもしれません。おもいっきり騒いで暑さを忘れる、そんなことも必要なのかもしれません。
暑い夏の夜、少しだけ涼しくなってから外で祭りで騒ぐ、という行為は暑さをしのぐための行為と決してかけ離れてはいないような気がします。暑さの中でもっと暑くなって見やがれと騒ぐさまはまさに暑さでたまったイライラをエネルギーに変えているかのようです。
そこで今日の一枚です。
リムスキー=コルサコフ/交響組曲シェエラザード
指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団
LONDON(ポリドール) F35L21002
このCDはデュトワ/モントリオールによるシェエラザードとスペイン奇想曲が収録されたもの。シェエラザードのほうは以前他のCDの紹介のときに少し書きましたので今回はスペイン奇想曲のほうを取り上げてみたいと思います。この曲は1887年2月に急逝した、ロシア五人組の一人、ボロディンの「イーゴリ公」を完成させる作業をしている間にかかれ、
1887年11月にペテルブルグで作曲者自身の指揮で初演された時も、すばらしい成功を収め、オーケストラの楽員からも絶賛を浴びたようです。後にチャイコフスキーからも絶賛されたようです。
19世紀後半のヨーロッパでは、ラロの「スペイン交響曲」やビゼーの「カルメン」などスペインを題材とした曲が流行しており、この「スペイン奇想曲」はそのさきがけとも言われています。曲全体をスペインらしい非常に民族色の濃いものにしています。
曲は5つの部分になっていますが、通常は全部続けて演奏されます。1.アルボラーダ"、朝のセレナーデ"のことで、にぎやかに始まります。ヴァイオリンのソロが美しいことでも有名です。2.変奏曲、冒頭にホルン四重奏が奏でるテーマを、コルサコフらしい変奏曲で表現していきます。
3.アルボラーダ、第1曲より半音高く転調された旋律で始まり、ヴァイオリン独奏がクラリネットに入れ替えクラリネットが利き所の曲となっています。まさに「手を替え品を替え」といった手法です。4.情景とジプシーの歌、ホルン、トランペット、ヴァイオリン、そしてフルート、クラリネット、さらにオーボエ、トライアングル、ハープ等が「我こそは・・・・」とカデンツァを交えて活躍し、最後はジプシーの歌が全員で演奏されます。
5.アストゥリアのファンダンゴ、フラメンコ系のスペイン舞曲"ファンダンゴ"で、一気にくらいまっくすへむかいます。全曲を通して、まさに情熱の国、スペインという感じなのですが、最後のこの曲でさらに情熱的に終わります。
演奏はさすがデュトワ、洗練されたイメージに仕上がっています。部分的にはもっとスペインの熱さ、を感じてもよいかもしれませんが十分にスペインらしいイメージが伝わってきます。曲自体もまさに暑い中に熱さ、といった感じの曲です。
これから暑い日々、さらに暑くなって暑気払いをしたい方にオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 18:10│Comments(0)
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