2008年07月14日

流行り廃り。

最近、何でも流行ったと思ったらすぐに廃れてしまうという現象が増えた気がします。曲が流行ってもすぐに忘れ去られるように次の曲が流行っておしまい。昔は、もっとロングランして、じわじわ流行り、長い間ヒットして世間の誰でもが知っているような曲になる、というパターンだったと思うのですが、今の流行は、どうもメディアが発信したものに踊らされ、すぐに廃っていくというスタイルのような気がします。楽曲も使い捨てにされているのかもしれません。
 ところで、クラシックに流行がないかといわれると、実はそうでもありません。最近ではメディアの影響で、テレビ番組やCMで取り上げられた曲が、何故か流行ったり、世界的にある作曲者の曲が流行したりすることがあります。まあ、クラシック自体、長い間じわじわと浸透してきた曲がほとんどなのでしょうが、数多の曲の中で演奏の機会を得ることはもしかしたら、奇跡的なのかもしれません。
そこで今日の一枚です。

流行り廃り。

チャイコフスキー/弦楽セレナード、他
指揮:サー・ネヴィル・マリナー
アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
PHILIPS (ビクターエンターテイメント)UCBP-1006

これはマリナー指揮によるチャイコフスキーの弦楽セレナード、グリーグのホルベルク組曲が収録されたもの。ちなみにCDではなくDVDですので、購入される方はご注意ください。ちなみに今日買ったPCのDVDを動かしてみるのに実験としてこのDVDを使用してみました。(無事再生)
 演奏のアカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズはマリナー創設のオーケストラです。日本名が「アカデミー室内オーケストラ」でも有るように、基本的に室内オケ編成を基本にしているようですが、大編成もレスピーギのローマ三部作などの録音が有ります。セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会で演奏会を行なったことに由来する名前のようです。驚きなのはマリナーとともに研究社の英和辞典に用語して載っているらしいということ。(確認はしていませんが。)この演奏は1989年の演奏です。
 このDVDはただ単に演奏風景画おさめられたものではなく、イングランド南東部のケント州、ペンズハートストと言うところの古城で撮影されており、演奏シーンよりも、その周辺の風景が多く収録されています。草花や、小動物、草原等が風景として見られます。NHKの名曲アルバムのような雰囲気、といえばわかりやすいのかもしれません。私の勝手な想像ではレーザーディスクの時代に発売されていたものをDVDとして発売しているのではないかと思います。
 演奏はマリナーらしいすっきりと整った美しい演奏です。しかし、私の周りの人間には今ひとつ不評なのは何故なのでしょう?私はこの演奏は見通しがよく、実に厳格に表現されているのですきなのですが…。少なくともカラヤンの演奏よりはこちらの演奏の方が好きです。(まあ、これは好みの問題ですね。)
 美しい風景とともに弦楽セレナードを楽しみたい方にオススメの


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