2008年06月18日
宝島。
さて、11月にサクソフォーン・アンサンブルの演奏会をやるのですが、今年もその前に、州崎寺での演奏という大きなイベントがあります。その州崎寺での候補曲として先日上がったのが、「宝島」。数年前に秋のサクソフォーンアンサンブルコンサートで演奏したものです。」 皆さんは「宝島」と言うと、何を思い出すのでしょうか?出崎統(演出)と杉野昭夫(作画監督)によるアニメの「宝島」(「♪さあ、行こう~」のテーマソングが懐かしい)とか、その原作でもある、ロバート・ルイス・スティーブンソンの小説とか、あるいは、怪しげなことやアンダーグラウンドなことばかり扱っている例の雑誌とか、いろいろあると思いますが、吹奏楽をやったことがある人ならば、一番に思い出すのはやはり、ニュー・サウンズ・イン・ブラス版の「宝島」ではないかと思います。
この曲は以前この日記でも紹介したTHE SQUAREのS・P・O・R・T・STというアルバムの中の一曲を吹奏楽版にアレンジしたものです。ちなみにニュー・サウンズ・イン・ブラスとは毎年何曲かヤマハから出版される楽譜のシリーズで、岩井直溥氏を中心とした編曲者による吹奏楽用のポップスの楽譜です。この「宝島」も以前に出版されたこのニュー・サウンズ・イン・ブラスのシリーズの一曲なのですが、ちょっとラテンチックに編曲されていて、今や吹奏楽のポップスとしてのレパートリーには欠かせない存在になっています。
この楽譜、原曲のピアノ・ソロの部分が単音化されて、ほぼそのままアルト・サックス・ソロに移植されており、フラジオ奏法なども必要とするかなり難易度の高い楽譜になっています。元々、アドリブソロにはなっているのですが、楽譜には、記譜があります。
そこで今日の一枚です。

ニュー・サウンズ・イン・ブラス '87
指揮:岩井直溥
東京佼成ウインド・オーケストラ
東芝EMI CA30-1421
このCDは1987度に出版されたニュー・サウンズ・イン・ブラスの楽譜全曲を演奏したもの。毎年、佼成ウインドオーケストラの演奏でもう、30年ぐらい続いて出版されています。もちろん、「宝島」をはじめ、コパカバーナ、虹の彼方に、すべてをあなたに、ジャングル・ファンタジー、メリーゴーランド、フール・オン・ザ・ヒル、ストライク・アップ・ザ・バンド、ハレ、スタートレックといった、映画音楽、フュージョン、ポップス、JAZZなどのジャンルが収録されています。
実は「宝島」は、後年、ニュー・サウンズ・イン・ブラス25周年を記念したアルバムにも収録されているのですが、楽譜に近いアドリブソロが聞けるのは、こちらの古い盤です。編曲は真島俊夫氏です。
私は、数年前の母校の定期演奏会で、このアルト・サックスのソロを吹いたのですが、フラジオの練習に苦労しました。また、本番、マイクなどのPAを一切使わせてくれず、全て生音で吹ききるハメに。おまけに音大出身、在学者というつわもののいる金管群を相手にソロで勝負しなければならなくなり、精神的負担で髪の毛が抜けるかと思いました。結果、本番で、見事に金管群がmfの合いの手をffで吹ききってくれるという、ありがたい真っ向勝負をうけながら、何とか吹ききったのはよいのですが、フラジオは半分が不発で何を吹いたのか判らない有様に。その金管の方々に演奏後にサックスのベルをのぞかれ、「スピーカーとか入ってないよね。」(つまりPA使わなくても音がでかいってことです。)と言われる有様。後で録音を聞きましたが、ちょっと頑張って吹きすぎだったかもしれません。アルトサックス1本対金管楽器20数本の勝負には勝利したかもしれませんが。
さて、このCDの方は須川展也氏のきちんとした素晴らしいソロを聞くことが出来ます。吹奏楽でノリノリの音楽やポップスのスタンダードを聞くことが出来ます。
吹奏楽は、おもしろくないと思っている方、ポップスのBGMをお探しの方に是非聴いていただきたい、オススメの一枚です。
この曲は以前この日記でも紹介したTHE SQUAREのS・P・O・R・T・STというアルバムの中の一曲を吹奏楽版にアレンジしたものです。ちなみにニュー・サウンズ・イン・ブラスとは毎年何曲かヤマハから出版される楽譜のシリーズで、岩井直溥氏を中心とした編曲者による吹奏楽用のポップスの楽譜です。この「宝島」も以前に出版されたこのニュー・サウンズ・イン・ブラスのシリーズの一曲なのですが、ちょっとラテンチックに編曲されていて、今や吹奏楽のポップスとしてのレパートリーには欠かせない存在になっています。
この楽譜、原曲のピアノ・ソロの部分が単音化されて、ほぼそのままアルト・サックス・ソロに移植されており、フラジオ奏法なども必要とするかなり難易度の高い楽譜になっています。元々、アドリブソロにはなっているのですが、楽譜には、記譜があります。
そこで今日の一枚です。

ニュー・サウンズ・イン・ブラス '87
指揮:岩井直溥
東京佼成ウインド・オーケストラ
東芝EMI CA30-1421
このCDは1987度に出版されたニュー・サウンズ・イン・ブラスの楽譜全曲を演奏したもの。毎年、佼成ウインドオーケストラの演奏でもう、30年ぐらい続いて出版されています。もちろん、「宝島」をはじめ、コパカバーナ、虹の彼方に、すべてをあなたに、ジャングル・ファンタジー、メリーゴーランド、フール・オン・ザ・ヒル、ストライク・アップ・ザ・バンド、ハレ、スタートレックといった、映画音楽、フュージョン、ポップス、JAZZなどのジャンルが収録されています。
実は「宝島」は、後年、ニュー・サウンズ・イン・ブラス25周年を記念したアルバムにも収録されているのですが、楽譜に近いアドリブソロが聞けるのは、こちらの古い盤です。編曲は真島俊夫氏です。
私は、数年前の母校の定期演奏会で、このアルト・サックスのソロを吹いたのですが、フラジオの練習に苦労しました。また、本番、マイクなどのPAを一切使わせてくれず、全て生音で吹ききるハメに。おまけに音大出身、在学者というつわもののいる金管群を相手にソロで勝負しなければならなくなり、精神的負担で髪の毛が抜けるかと思いました。結果、本番で、見事に金管群がmfの合いの手をffで吹ききってくれるという、ありがたい真っ向勝負をうけながら、何とか吹ききったのはよいのですが、フラジオは半分が不発で何を吹いたのか判らない有様に。その金管の方々に演奏後にサックスのベルをのぞかれ、「スピーカーとか入ってないよね。」(つまりPA使わなくても音がでかいってことです。)と言われる有様。後で録音を聞きましたが、ちょっと頑張って吹きすぎだったかもしれません。アルトサックス1本対金管楽器20数本の勝負には勝利したかもしれませんが。
さて、このCDの方は須川展也氏のきちんとした素晴らしいソロを聞くことが出来ます。吹奏楽でノリノリの音楽やポップスのスタンダードを聞くことが出来ます。
吹奏楽は、おもしろくないと思っている方、ポップスのBGMをお探しの方に是非聴いていただきたい、オススメの一枚です。
Posted by のりくん at 17:59│Comments(0)
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