2008年05月10日

それなりの悩み。

今日は夕方より少し雨模様。小雨の降るお天気となりました。
 さて、今年も私が参加する演奏会がもう既にいくつか決定しています。そう考えると今年はちょっと忙しい一年になりそうです。11月には毎年恒例のアンサンブルコンサートがあります。こちらは、クラシカルな曲や、ラージアンサンブル有り、のかなりハードな演奏会です。数年前、わざわざ編曲を依頼してビゼーの「アルルの女」をメイン曲にしたことがあります。
そこで今日の一枚。

ビゼー「アルルの女」、「カルメン」組曲
指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団
LONDON (ポリドール) FOOL-23021

このCDはデュトワ/モントリオール響によるビゼーの2大名曲の演奏。「アルルの女」の方は有名なアルトサックスのソロがあります。あのアルトサックスのソロがあるためにサックスを吹く人はやはりカラヤン/ベルリンフィルの演奏を愛聴している方が多いと思います。なぜなら、カラヤン/ベルリンフィルはサックスソロがあの、巨匠ダニエル・デファイエによるものだからです。
 私もあのデファイエ氏の音色と演奏は素晴らしいものだと思うのですが、カラヤンの演奏は派手な演奏効果を狙いすぎのような気がしてあまり好きではありません。何よりもカラヤンの演奏、知ってか知らずかは不明ですが、明らかに楽譜の解釈が間違っています。第二組曲の最後の曲「ファランドール」の楽譜は"tamburello"という記述があるのですが、この楽器は所謂「タンバリン」のことではなくて、「プロヴァンス風太鼓」の「タンブール」と言う別の楽器です。しかしカラヤンはこれを平気でタンバリンで演奏しています。演奏効果を狙った「わざと」かもしれないのですが、曲は派手になるものの、何となく曲のイメージが損なわれている気がしてしかたありません。
 デュトワの演奏は指定どおり、タンブールで演奏されています。やはり、フランス物の音楽を得意としているためでしょうか。演奏自体はデュトワらしいすっきりとした、洒脱な演奏です。人によっては物足りなさを感じるかもしれませんが、大げさなアゴーギグがない分だけ、聞きやすい演奏ともいえると思います。
 オーケストラの中でのサクソフォーンの演奏を聴いてみたい方、また、ビゼーの「アルルの女」、「カルメン」を聴いてみたい方にオススメの一枚です。



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この記事へのコメント
私も今日出演予定のコンサートをカレンダーに書き込み、気合い入れて練習せないかん!と思いました!けど、こうやって演奏活動ができ幸せです!!!!!
 のり兄ちゃんは、ダッパーだけでなくウインドもあるから更にハードですね!予定のあう日はまた聴きに行きますねー☆
Posted by かおりん at 2008年05月10日 01:47
>かおりんさん
近々の演奏は5月18日のサンポートでの演奏かと。
良ければサンポートに来て演奏聞かずに遊んで帰ってください。
Posted by のりくんのりくん at 2008年05月10日 21:49
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