2007年12月13日
狂気の沙汰。(2004年2月27日の記事改訂版)
この記事は2004年2月27日に書かれた記事を加筆修正したものです。
最近、歳を食った為か、高校生や中学生についていけないことがあまりに多いことに愕然としてしまいます。それは、単に世代が違うと言うだけではなく、合理性のある行動と言うことを考えると、、合理性や、見た目、利害関係といったことよりも、若さから溢れるエネルギーのようなものの圧倒感を感じずにいられません。そして、それが合理性などを凌駕して、行動してしまう凄さ。自分が、学生と時はどうだったかと考えると、やはり、今考えると何であんな事したんだろう、という狂気の沙汰としか思え無い行動をとっていたこともありました。狂気の沙汰。
そこで今日の1枚は
Classic PERFORMANCES Bernstein's America
グラモフォン(ユニバーサルミュージック、輸入盤)
ロサンゼルスフィルハーモニー
ニューヨークフィルハーモニー他
2枚ぐみ 289 4763 465-2
このCDは、バーンスタインの自作自演の曲が1枚目に、あと、何人かのアメリカの作曲家(コープランドやガーシュウィン)の曲が2枚目に収録されています。アメリカの音楽を楽しめるものになっているのですが、この1枚目に〈「ウエスト・サイド・ストーリー」より、シンフォニック・ダンス〉が収録されています。言わずと知れた、有名なミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の中からバーンスタインが抜粋、オーケストラの演奏用メドレー形式でに組みなおしたのがこの曲です。なぜか、あの有名な「America」のメロディーは入っていないのですが。このCDの演奏はロサンゼルス交響楽団。決定版として皆に良く聞かれているのは、これよりも古い演奏のニューヨークフィル版です。
余談ですが、ニューヨークフィル版は、演奏のレベルは高いものの、ある意味バーンスタインの完全に意図する演奏では無いようです。曲中に「MANBO!」と叫ぶ指定があるのですが、当時のニューヨークフィルのメンバーは、叫ぶことを頑強に否定し、実際の録音の時は「MANBO!」の声はありません。
で、ロサンゼルスフィル版ですが、ライヴ録音と言うこともあって熱演。少々、アインザッツが怪しかったり、音がはみ出している部分もありますが、そんなことはお構いなしの、いい意味でアメリカンチックな演奏です。マンボやクールのトランペットのシェイクも狂気の沙汰。少しぐらい音がひっくり返りそうになっても気にしないといった勢い。金管楽器はこれでもか!みたいな熱演です。こんなこと言うとJAZZミュージシャンに怒られるかもしれませんが、最近のオンマイクの演奏ばかりのJAZZのスタジオミュージシャンなんかでは太刀打ちできないパワーとテクニックです。ホントに。
狂気の沙汰の熱演ではありますが、美しい部分もきちんと聞かせてくれます。
むしゃくしゃしている時に聞くと、楽しくなり、やがてしっとりと落ち着かせてくれます。もちろん、「ウエスト・サイド・ストーリー」の世代の方々にもオススメの一枚です。
最近、歳を食った為か、高校生や中学生についていけないことがあまりに多いことに愕然としてしまいます。それは、単に世代が違うと言うだけではなく、合理性のある行動と言うことを考えると、、合理性や、見た目、利害関係といったことよりも、若さから溢れるエネルギーのようなものの圧倒感を感じずにいられません。そして、それが合理性などを凌駕して、行動してしまう凄さ。自分が、学生と時はどうだったかと考えると、やはり、今考えると何であんな事したんだろう、という狂気の沙汰としか思え無い行動をとっていたこともありました。狂気の沙汰。
そこで今日の1枚は
Classic PERFORMANCES Bernstein's America
グラモフォン(ユニバーサルミュージック、輸入盤)
ロサンゼルスフィルハーモニー
ニューヨークフィルハーモニー他
2枚ぐみ 289 4763 465-2
このCDは、バーンスタインの自作自演の曲が1枚目に、あと、何人かのアメリカの作曲家(コープランドやガーシュウィン)の曲が2枚目に収録されています。アメリカの音楽を楽しめるものになっているのですが、この1枚目に〈「ウエスト・サイド・ストーリー」より、シンフォニック・ダンス〉が収録されています。言わずと知れた、有名なミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の中からバーンスタインが抜粋、オーケストラの演奏用メドレー形式でに組みなおしたのがこの曲です。なぜか、あの有名な「America」のメロディーは入っていないのですが。このCDの演奏はロサンゼルス交響楽団。決定版として皆に良く聞かれているのは、これよりも古い演奏のニューヨークフィル版です。
余談ですが、ニューヨークフィル版は、演奏のレベルは高いものの、ある意味バーンスタインの完全に意図する演奏では無いようです。曲中に「MANBO!」と叫ぶ指定があるのですが、当時のニューヨークフィルのメンバーは、叫ぶことを頑強に否定し、実際の録音の時は「MANBO!」の声はありません。
で、ロサンゼルスフィル版ですが、ライヴ録音と言うこともあって熱演。少々、アインザッツが怪しかったり、音がはみ出している部分もありますが、そんなことはお構いなしの、いい意味でアメリカンチックな演奏です。マンボやクールのトランペットのシェイクも狂気の沙汰。少しぐらい音がひっくり返りそうになっても気にしないといった勢い。金管楽器はこれでもか!みたいな熱演です。こんなこと言うとJAZZミュージシャンに怒られるかもしれませんが、最近のオンマイクの演奏ばかりのJAZZのスタジオミュージシャンなんかでは太刀打ちできないパワーとテクニックです。ホントに。
狂気の沙汰の熱演ではありますが、美しい部分もきちんと聞かせてくれます。
むしゃくしゃしている時に聞くと、楽しくなり、やがてしっとりと落ち着かせてくれます。もちろん、「ウエスト・サイド・ストーリー」の世代の方々にもオススメの一枚です。
Posted by のりくん at 21:39│Comments(0)
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