2008年04月09日

最近流行ってるのかも。

今日も温かな一日になりそうです。昨日の夜から今朝にかけては少し肌寒いぐらいでしたがやっぱり春ですね。
 私は、趣味でヘタクソながらサックスを吹いているので、サックスの音に反応してしまうことが多いのですが、ここ数年、テレビのCMでサクソフォーンアンサンブルが聞けることが多くなった気がします。
以前も、何かのCMでスカルラッティ-の曲が使われていました。純粋にクラシカルな響きがする演奏ではなく、少しポップス系というか、ふざけたようなというか、ヘタウマな感じの演奏になっています。このスカルラッティ-の曲は元はハープシコードのためにかかれた曲ですが、原曲が四声にで書かれたもののため、サクソフォーンカルテットにマルセル・ミュール(クラシカルサクソフォーンの神様といわれる人)が編曲して演奏されるようになりました。サックス吹きにとってはかなりメジャーな曲かもしれません。
そこで今日の一枚。

最近流行ってるのかも。
J.Y.FOURMEAU QUATUOR DE SAXOPHONE
J.Y.フルモー・サクソフォーンカルテット
ALM ALCD-3021

このCDは、ジャン・イヴ・フルモー率いるサクソフォーンカルテットの演奏が収録されたもの。尚、このときのテナー奏者Guy DEMARLE氏が惜しくも亡くなり、後、Stephan LAPORTE氏がテナーを担当して今も演奏活動を続けています。正統なフランス派カルテットですが、ステージではちょっと茶目っ気のある演出をしてくれたりもします。ヤマハの楽器のサポーターなので、度々日本にも来日しています。
小品や、アンサンブルコンテストでよく取り上げられる曲が収録されています。もちろんCMで聴いたスカルラッティ-の3つの小品も収録されています。
 演奏はひとこと「ウマイ!!」という感じ。演奏的にも破綻したところが一切無く、完璧なまでのテクニックを聞かせてくれます。表現に溺れる事無くお手本のような演奏を聞かせてくれます。奇を衒った演奏が無い分、面白みにかける部分もありますが、演奏としては非常に上質です。残念なのは録音のためか、ソプラノばかりの目立つ多少一本調子な感じに聞こえてしまうこと。
 とは言え、アンサンブルに取り組む中高生をはじめアマチュアのサクソフォーン奏者方々には是非聴いていただきたいオススメの一枚です。

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