2009年09月23日

解釈の違い。

演奏する上で、


演奏者が変わると、

曲が変わったのかと思うほど
違った演奏に聞こえることがあります。


いかに音楽が
画一的でないものか、


また、人の個性を表すものかがよくわかります。


ダッパーでも、
人が入れ替わらなくても、
楽器の担当が入れ替わっただけで、
全く違った響きや
表現になることがあります。


音楽の妙というか
不思議というか、

それが面白さの一つでもあるのですが。



そこで今日の一枚です。



解釈の違い。


チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」全曲
アンドレ・プレヴィン指揮
ロンドン交響楽団
EMI TOCE-14080


このCDは、プレヴィン指揮による、白鳥の湖全曲。ロンドン交響楽団の演奏です。実は、白鳥の湖をはじめ、チャイコフスキーの三大バレエは、人気が高いためか、CDもかなりの数いろいろなものがリリースされているのですが、人気の高さゆえか逆に全曲版があまりありません。私の知る限りでは、デュトワ/モントリオール、ボニング/ナショナルフィル、フェドートフ/サンクトペテルブルク・マリンスキー、ゲルギエフ/サンクトペテルブルク・マリンスキー、スヴェトラーノフ/ソビエト国立交響楽団、アンセルメ/スイスロマンド、まあ、探せばいくつかあるのですが、この中でも、曲がカットされていたり、版の関係で割愛された曲があったりと、本当の意味での全曲版は稀少。
演奏の方は、これはバレエ音楽としてではなく管弦楽曲として楽しむための演奏のような気がします。演奏の質は上質ですが、よりチャイコフスキーらしい演奏をと思うなら、ボニングやフェドートフの方がお勧めかもしれません。よりバレエ的というならアンセルメやゲルギエフ、より流麗なといえばデュトワがオススメ。プレヴィンは、演奏はすばらしいですし、全曲収録という魅力はありますが、バレエ的かと聞かれると多少疑問も在ります。
白鳥の湖を気軽に全曲楽しんでみたい方にオススメの一枚です。


同じカテゴリー(今日の一枚)の記事画像
指輪物語、その7。
指輪物語、その6。
指輪物語、その5。
指輪物語、その4。
指輪物語、その3。
指輪物語、その2。
同じカテゴリー(今日の一枚)の記事
 今までに紹介したCD、その7。 (2011-01-12 22:58)
 今までに紹介したCD、その6。 (2011-01-11 23:28)
 今までに紹介したCD、その5。 (2011-01-10 23:07)
 指輪物語、その7。 (2011-01-09 22:28)
 今までに紹介したCD、その4。 (2011-01-07 23:01)
 指輪物語、その6。 (2011-01-06 23:29)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
削除
解釈の違い。
    コメント(0)