2008年03月14日

聴くべき音。

最近、日本国内でも様々なプロのサクソフォーン奏者が存在し、身近に生の演奏を聴くことが出来るようになりました。

私が中学生のころは、身近にプロの奏者などいるはずもなく、わざわざ演奏を聴くために関西方面などまで出かけるか、レコードの音を聴くかの選択だったと思います。

当時最もよく聞いていたのはデファイエ氏の音です。

今となっては古臭い音とも言われているようですが、この時代にこれだけのパフォーマンスと表現力を持って演奏していることはすごいことだと思います。


そんなこんなで今日の一枚。

聴くべき音。

最近発売された、ロンデックス氏の演奏集。間違いなく、ミュールの流れを汲んだ演奏。しかし、ミュールともデファイエとも違う音色と表現です。
デファイエ氏の演奏と比べ芯が通った骨格のはっきりした音といえるでしょうか。少々無骨と感じる部分もありますが、表現は柔軟です。また、ミュールの演奏のように伴奏者がついていけないほどの高い演奏技術を聞かせてくれる部分もちらほら。(イベールのコンチェルティーノ・ダ・カメラのミュールの演奏は、どれも絶対に伴奏のオケの技量が不足していると私は感じています。)
サクソフォーンを吹いている中高生の方にも是非聴いてもらいたいオススメの一枚です。

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