2007年12月03日

中学生は感動したのだ。(2004年02月19日の改訂版)

注:この記事は私が楽天のブログに2004年02月19日に書き込んだ記事を加筆修正したものです。

これから、ココには日記という形で1枚ずつ、
気になる、あるいはお気に入り、今はまっている、といったCDやDVD、はたまた、古きよき時代のレコードを取り上げて、その一枚に対する思い出や、感想、私の個人的な思い入れ、等々を徒然なるままに書いていきたいと思います。

さて、初日の今日は…
「サクソフォーンの芸術」(THE ART OF SAXOPHONE)

東芝EMI TOCE-7697~99
これは、3枚組の物ですが、そのうちの3枚目、ダニエル・デファイエ・サクソフォーン四重奏団の演奏には特に思い入れがあります。以前は、レコードで、同じ曲目でこれ単品で売られてました。
中学校の吹奏楽部でサクソフォーンという楽器にはじめて触れた私は、当時、先輩にサックスのアンサンブルの演奏ということで、カセットテープにレコードからダビングしてもらいました。この3枚目に収録されているのは、

民謡風ロンドの主題による序奏と変奏(ピエルネ)
サクソフォーン四重奏曲(デザンクロ)
グラーヴェとプレスト(リヴィエ)

サクソフォーン四重奏曲(シュミット)
という曲目でした。
テープをラジカセ(当時はラジカセ全盛時代。)に入れて、再生。
そのときの感動は言葉に出来ません。
私はバリトンサックスを吹いていたのですが、ジャン・リュデュー氏の音を聞いて、あまりにも自分の出している音との違いに驚愕したのを今でもはっきりおぼえています。
自分の吹いている同じサックスで、こんな音が出る。そして、アンサンブルでこんなすばらしい演奏が出来る、もう涙もんでした。
以来、私にとっては、一種のバイブル的演奏として深く心に残る音源となりました。当時のカセットテープは、聞きすぎて、擦り切れ、音が聞けなくなってしまいましたが、十数年前にこのCDが発売され、すぐに手に入れました。

因みに、3枚に収録されているのは、
1枚目
1. アルト・サクソフォーンと11の楽器のための室内小協奏曲(イベール)
2. ラプソディー(ヴェローヌ)
3. カンツォネッタ(ピエルネ)
4. 牧人たち(フォーレ)
5. 才たけた貴婦人(クライスラー)
6. 美しきロスマリン(クライスラー)
7. 金婚式(マリー)
8. インドの歌(リムスキー=コルサコフ)
9. ユーモレスク(ドヴォルザーク)
10. マールボロによる変奏曲(コンベル)
11. スケルツォ(シューマン)
12. アンダルシアの騎士(ヴェローヌ)
13. 紡ぎ歌(メンデルスゾーン)
14. 野獣園~イルカ(ヴェローヌ)
15. メヌエット(ボルゾーニ)
16. ヴァルス・クロマティック(ヴェローヌ)
17. アジタート(メンデルスゾーン)
18. 主題とスケルツォ(グラズノフ)

2枚目
1. 神秘的六重奏曲(ヴィラ=ロボス)
2. サクソフォーン・ソナタ(ヒンデミット)
3. ヴェイエールの歌(オランダの版画)(ニン)
4. 幻想即興曲(ジョリヴェ)
5. 春(トマジ)
6. ガヴァンボディ2(シャルパンティエ)
7. ジーン・ハーローの墓碑op.164(ケックラン)
8. 夜想曲(ベック)

3枚目
1. 民謡風ロンドの主題による序奏と変奏(ピエルネ)
2. サクソフォーン四重奏曲(デザンクロ)
3. グラーヴェとプレスト(リヴィエ)
4. サクソフォーン四重奏曲(シュミット)


となっています。

今でも、音を聞くと、中学生だった当時の感動がよみがえってきます。そして、いつ聞いても、新鮮な感動を味わうことの出来るCDでもあります。さすがに技術的には現代のほかのアンサンブルの方が上を行くのは間違いないと思うのですが、それを差し引いても、この演奏にしかない味があります。今の中高生の人たちにも是非聞いてほしいオススメの一枚です。

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中学生は感動したのだ。(2004年02月19日の改訂版)
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