2008年09月12日
夢のまた夢。
今日は良い天気の一日になりました。どこまで水不足が続くのか…。
さて、去年、私のアルトサックスはオーバーホールに出して一応、オンボロながら使える状態になったのですが、それより少し前の話。
ある日、アルトサックスのキーが動かなくなりました。
フロントFキーなのでそんなに多用するキーではないのですが、どうも油切れを起こして、そこに唾などの水分が入ったために動かなくなったようです。
ねじが抜けないほどさび付いていたわけではないので、自分でドライバーを使ってキーを分解してグリスを塗りました。
そういえば、中高生の方で、サックスにやたらにキーオイルを注したがる方がいますが、あれはかえって、楽器の寿命を縮めているようです。
理由は、
サックスはフルートやクラリネットに比べてキーが大きい→
元はオイルではなく、グリスに近い油がキーに注油されている→
粘度の低いキーオイルを注す→
粘度の高いグリスが、粘度の低いオイルによって流れ出る→
キーの中の油が抜けてしまう→
キーに隙間が出来て動きが悪くなる・キーが錆びる→
楽器の寿命が縮む。
という理由なのですが、キーによっても適正な粘度の油と言うものがあるようで、
出来れば、リペアの際に専門の方に頼んで注油してもらった方が良いようです。
相当酷使しない限り、キーに対しての注油は半年から1年ぐらいに1度で十分なようですが。
その時点で、私の楽器はもう購入してから20年を迎え、そろそろオーバーホールに出すか、新しいのを買うか、という選択になっていました。1度オーバーホールに出したことはあるのですが、もう10年以上前でした。その時はヤナギサワ・クロシュに送ったので、新品以上の楽器の状態とも言うべきコンディションで戻ってきました。
勿論、見た目はボロでしたが。
が、それ以後、あまり調整もせず、酷使したため、しょっちゅうキーが固まる、突然に音がならなくなる、タンポが取れる、といった症状に悩まされていました。
キーが固まるぐらいなら、ねじをぬいて自分で何とかできるのですが、
タンポが取れてしまうと、元の状態のとおりにタンポを入れるのは手間がかかる上、
タンポが硬くなっていて、調整しにくく、新しいタンポを入れるしかないのですが、新しいタンポは分厚く、弾力があるため、他のキーのタンポが今度は合わなくなってしまいます。
まさに悪循環。
オーバーホールに出した今はさすがにそんなことはなくなりましたが、それでも絶品のコンディションというわけには行きません。
かなりガタツキもあり、何より、楽器の調整が狂いやすくなった気がします。
新しい楽器が欲しいのですが…。
しかし先立つものが…。
JAZZな方々は新しい楽器よりも、ビンテージな楽器を好む傾向があるのかもしれませんが、
私はクラシックのジャンルではビンテージな楽器よりも、新品を買ってから2~3年ぐらい吹き込んだ楽器が最高だと思っています。
ビンテージ(私の楽器もその域に近いのかも)はどうも音が枯れた感じがしてしまうのです。(表現が難しいのですが)
新しい楽器が買える予算が合ったとして、今度はどの楽器にするかという問題もあります。
私の持っている楽器はセルマーのSA80シリーズ2ですが、
実はセルマーの楽器はどのモデルも微妙にマイナーチェンジを続けており、現行機種であっても、
20年前の同じ品番のものとは似て非なる楽器になっています。
自分の好みで言えば、シリーズ3はコントローラブルで、セルマーの音色がするものの、
吹奏感が私には軽すぎてしかも音色が明るすぎる気がします。
現行のシリーズ2も昔のシリーズ2にくらべて、鳴らしやすいのですが、抵抗感が少なく、
音の飽和点が低すぎるフィーリングを感じます。
ヤマハの楽器は吹きやすいのですが、仕掛けを有る程度しないと、やはり抵抗感が少なく、
私にとっては音が軽すぎる気がします。楽器がよく鳴るのはいいのですが、セルマーのような独特の艶という面ではやはりセルマーの楽器が欲しくなります。
ヤマハの楽器だと、金メッキしたくなります。
実は次はヤナギサワの楽器にしようかとも考えています。
私はソプラノはシルバーソニック(S-9930)という楽器を使っていますが、
非常に気に入っているからです。ただ、やはり音程はヤマハや今のセルマーよりは
コントロールしにくいようですが、今の自分の楽器に比べればどんな楽器でも音程が良い楽器です。
ヤナギサワのシルバーソニックのアルトで、ピンクゴールどのメッキのものが欲しい気がするのですが、
値段が…。
A-9937PGP
間違いなく、車の買える値段です。
ちなみに、シルバーソニックは銀製の楽器なので、世間に柔らかい音、というイメージが流布しているかもしれませんが、
私の感想としては、比較的、エッジの効いた硬い音が鳴ると思います。
芯のしっかり通った音、といえばいいのでしょうか。
それにくわえ、遠達性に優れていて、響きが豊かなので、やわらかいと感じるのかも知れませんが、
私の吹いた感覚としては、楽器の鳴り自体が柔らかいわけではないようです。
なので、ピンクゴールドすると、若干柔らかさのある明るい響きがするような気がするのですが…。
実際、去年の淡路島サクソフォンフェスティバルで吹いたときには柔軟でコンパクトな鳴りなのに、遠達性に優れている、
というイメージでした。
まあ、楽器よりは最終的には腕で、腕が無いのでどの楽器でも同じと言われそうなので(実際、ヤマハの一番安い楽器でもシルバーソニックでも同じ音しかなっていないと人に言われたことが…)先に腕を磨く必要がありそうです。
何より、先立つものが無いので、シルバーソニックを買うなど、夢です。
そういえば、久々にここにサックスのディープな話を書いた気がします。
さて、去年、私のアルトサックスはオーバーホールに出して一応、オンボロながら使える状態になったのですが、それより少し前の話。
ある日、アルトサックスのキーが動かなくなりました。
フロントFキーなのでそんなに多用するキーではないのですが、どうも油切れを起こして、そこに唾などの水分が入ったために動かなくなったようです。
ねじが抜けないほどさび付いていたわけではないので、自分でドライバーを使ってキーを分解してグリスを塗りました。
そういえば、中高生の方で、サックスにやたらにキーオイルを注したがる方がいますが、あれはかえって、楽器の寿命を縮めているようです。
理由は、
サックスはフルートやクラリネットに比べてキーが大きい→
元はオイルではなく、グリスに近い油がキーに注油されている→
粘度の低いキーオイルを注す→
粘度の高いグリスが、粘度の低いオイルによって流れ出る→
キーの中の油が抜けてしまう→
キーに隙間が出来て動きが悪くなる・キーが錆びる→
楽器の寿命が縮む。
という理由なのですが、キーによっても適正な粘度の油と言うものがあるようで、
出来れば、リペアの際に専門の方に頼んで注油してもらった方が良いようです。
相当酷使しない限り、キーに対しての注油は半年から1年ぐらいに1度で十分なようですが。
その時点で、私の楽器はもう購入してから20年を迎え、そろそろオーバーホールに出すか、新しいのを買うか、という選択になっていました。1度オーバーホールに出したことはあるのですが、もう10年以上前でした。その時はヤナギサワ・クロシュに送ったので、新品以上の楽器の状態とも言うべきコンディションで戻ってきました。
勿論、見た目はボロでしたが。
が、それ以後、あまり調整もせず、酷使したため、しょっちゅうキーが固まる、突然に音がならなくなる、タンポが取れる、といった症状に悩まされていました。
キーが固まるぐらいなら、ねじをぬいて自分で何とかできるのですが、
タンポが取れてしまうと、元の状態のとおりにタンポを入れるのは手間がかかる上、
タンポが硬くなっていて、調整しにくく、新しいタンポを入れるしかないのですが、新しいタンポは分厚く、弾力があるため、他のキーのタンポが今度は合わなくなってしまいます。
まさに悪循環。
オーバーホールに出した今はさすがにそんなことはなくなりましたが、それでも絶品のコンディションというわけには行きません。
かなりガタツキもあり、何より、楽器の調整が狂いやすくなった気がします。
新しい楽器が欲しいのですが…。
しかし先立つものが…。
JAZZな方々は新しい楽器よりも、ビンテージな楽器を好む傾向があるのかもしれませんが、
私はクラシックのジャンルではビンテージな楽器よりも、新品を買ってから2~3年ぐらい吹き込んだ楽器が最高だと思っています。
ビンテージ(私の楽器もその域に近いのかも)はどうも音が枯れた感じがしてしまうのです。(表現が難しいのですが)
新しい楽器が買える予算が合ったとして、今度はどの楽器にするかという問題もあります。
私の持っている楽器はセルマーのSA80シリーズ2ですが、
実はセルマーの楽器はどのモデルも微妙にマイナーチェンジを続けており、現行機種であっても、
20年前の同じ品番のものとは似て非なる楽器になっています。
自分の好みで言えば、シリーズ3はコントローラブルで、セルマーの音色がするものの、
吹奏感が私には軽すぎてしかも音色が明るすぎる気がします。
現行のシリーズ2も昔のシリーズ2にくらべて、鳴らしやすいのですが、抵抗感が少なく、
音の飽和点が低すぎるフィーリングを感じます。
ヤマハの楽器は吹きやすいのですが、仕掛けを有る程度しないと、やはり抵抗感が少なく、
私にとっては音が軽すぎる気がします。楽器がよく鳴るのはいいのですが、セルマーのような独特の艶という面ではやはりセルマーの楽器が欲しくなります。
ヤマハの楽器だと、金メッキしたくなります。
実は次はヤナギサワの楽器にしようかとも考えています。
私はソプラノはシルバーソニック(S-9930)という楽器を使っていますが、
非常に気に入っているからです。ただ、やはり音程はヤマハや今のセルマーよりは
コントロールしにくいようですが、今の自分の楽器に比べればどんな楽器でも音程が良い楽器です。
ヤナギサワのシルバーソニックのアルトで、ピンクゴールどのメッキのものが欲しい気がするのですが、
値段が…。
A-9937PGP
間違いなく、車の買える値段です。
ちなみに、シルバーソニックは銀製の楽器なので、世間に柔らかい音、というイメージが流布しているかもしれませんが、
私の感想としては、比較的、エッジの効いた硬い音が鳴ると思います。
芯のしっかり通った音、といえばいいのでしょうか。
それにくわえ、遠達性に優れていて、響きが豊かなので、やわらかいと感じるのかも知れませんが、
私の吹いた感覚としては、楽器の鳴り自体が柔らかいわけではないようです。
なので、ピンクゴールドすると、若干柔らかさのある明るい響きがするような気がするのですが…。
実際、去年の淡路島サクソフォンフェスティバルで吹いたときには柔軟でコンパクトな鳴りなのに、遠達性に優れている、
というイメージでした。
まあ、楽器よりは最終的には腕で、腕が無いのでどの楽器でも同じと言われそうなので(実際、ヤマハの一番安い楽器でもシルバーソニックでも同じ音しかなっていないと人に言われたことが…)先に腕を磨く必要がありそうです。
何より、先立つものが無いので、シルバーソニックを買うなど、夢です。
そういえば、久々にここにサックスのディープな話を書いた気がします。
Posted by のりくん at 19:27│Comments(0)
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