2008年04月27日

迫る本番。(もう終わったけど)

高松ウインドシンフォニーの定期演奏会が終わってから早一週間。私が始めてウインドシンフォニーの定期演奏会に参加した時は、シベリウスの「カレリア」組曲や、P.スパークの「ドラゴンの年」などを演奏した記憶があります。もちろん、その年の吹奏楽コンクール課題曲も演奏しました。
 当時、課題曲は楽譜の頒布開始がその年の4月でした。そして、その当時うちの団の定期演奏会は4月の第1週目の日曜日と決まっていたため、当時おそらくどこよりも早く課題曲を全曲演奏するアマチュアの吹奏楽団だったはずです。練習できる日数は4日から5日くらいでした。今は、前年の12月末には楽譜が手元に届くので、それを考えると、当時は無謀なことをしていたんだと思います。
 しかし、定期演奏会の日程が迫ってくると、精神的にも、肉体的にも追い詰められてきます。時間的余裕もなくなり、定演のことばかりを考えるようになってしまいます。ソロで落っこちる夢に何度うなされたことか。
 さて、そこで今日の一枚。


シベリウス/交響曲第2番&カレリア、フィンランディア
指揮:ユッカ=ペッカ・サラステ
フィンランド放送交響楽団
RCA BMGビクター R32C-114


このCDは、シベリウス作品の王道を行く、演奏者、曲目によるアルバム。「カレリア」は、序曲と組曲が収録されています。
交響曲第一番はシベリウス初の本格的な交響曲と位置付けられるものです。
 私は、「カレリア」組曲には思い出があります。私の高校時代の吹奏楽部顧問で恩師のI先生。今回も高松ウインドシンフォニーの演奏会でタクトをとっていただきましたが、このI先生がよく、吹奏楽でこの曲を取り上げていました。 そして、私が高松ウインドシンフォニーに入団した時の定期演奏会でもこの曲をI先生の指揮で演奏しました。
 多分、I先生、お好きな曲なんだと思います。私の経験上、クラリネットを吹く吹奏楽の指揮者の方はお好きな方がなぜか多いようです。もちろん、オケではなく、吹奏楽で演奏して、という話ですが。
 サラステの演奏は、この後、ライブ録音されたシベリウス交響曲全集を名盤と言う方が多いようです。私は聴いたことがないのでなんともいえませんが。演奏は全身にエネルギーがみなぎるような若々しさを感じるもの。しかし、荒さは無く、しっかりとしたバランスで整えられています。多少、表現が淡白に感じるところもありますが、全体の構造はしっかりと作られていると思います。
 派手な演奏ではありませんが、力強さと、しなやかさ、北欧の澄んだ空気を感じさせるような演奏です。
 因みに、「フィンランディア」は映画「ダイハード2」の中で使われた曲です。(飛行機が下りてくるシーン)
 「フィンランディア」が聞いてみたい方、シベリウスの曲をちょっとしっかり聞いてみたい方、北欧の音楽を聴いてみたい方にオススメの一枚です。


Posted by のりくん at 00:04│Comments(0)
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